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ねりま映像人インタビュー

第29回 冨岡淳広さん 前編

第29回 冨岡淳広さん 前編

2024.08.01

こちらのコンテンツは、是非音声版でお楽しみください

練馬にゆかりの映像人の皆様にお話を伺い、練馬と映像文化の関わりを紹介する「ねりま映像人インタビュー」のダイジェストテキストです。
今回と次回のゲストは、脚本家の冨岡淳広さん。
冨岡さんは、『ポケットモンスター』や『イナズマイレブン』など大ヒットアニメの中核を担ってこられたほか、『ONE PIECE』や『ドラゴンボール超(スーパー)』など、東映アニメーションの作品も数多く手がけていらっしゃいます。
現在は、練馬区大泉の東映東京撮影所にある東映テレビ・プロダクションで制作され、現在放送中の「スーパー戦隊シリーズ」第48作品目となる『爆上戦隊ブンブンジャー』の脚本を担当されています。
今回は絶賛放送中の『爆上戦隊ブンブンジャー』のお話を中心にお伺いしました。

—— 『爆上戦隊ブンブンジャー』【1】大変快調のように見受けられますが、冨岡さんとしては手応えをどのように感じていらっしゃいますでしょうか?

冨岡:この前、『ブンブンジャー』のヒーローショーをやっている東京ドームシティの「シアターGロッソ」【2】に行ったら、親子連れがいっぱいいて、すごくたくさんの子供たちが声援を送っているんです。おもちゃがちゃんと子供たちの手に渡っているというお話も聞いているので、ミッションを果たしている手応えを感じています。
忘れたくないのは、「子供たちが憧れるヒーローであってほしい」ということなんです。
それは『ポケモン』【3】『イナズマイレブン』【4】を書いてもそうなんですが、まずはちびっこ達。C層(幼稚園保育園から小学校卒業までの年齢層)を中心として、「かっこいい」とか「ごっこ遊びをしたい」と思うような年齢に届くことが大前提ですから。

—— この作品に冨岡さんが参加することになった経緯は、どういう形だったのでしょうか?

冨岡:2年前にWebでオンエアされた『風都探偵』【5】という、『仮面ライダーW』【6】のコミカライズをアニメ化した作品がきっかけです。そのシリーズ構成を担当していた樋口達人【7】というライターが、『イナズマイレブン』と『かいけつゾロリ』【8】を一緒にやっていた仲間で、私がサブライターとして呼ばれたんです。
『仮面ライダーW』のコミカライズですから実写のロジックがあるんですよ。樋口くんは、私が特撮好きなのを知っていて、かつ樋口くん自身が実写の経験がなかったので、知恵を借りたいということでした。
『風都』のプロデューサーは『W』の塚田さん【9】ですが、今の『ブンブンジャー』のプロデューサーの久慈さん【10】が塚田さんに「冨岡さんの連絡先を教えてください」と相談したことでつながりました。久慈さんは、私が10数年前に書いた『バトルスピリッツ』【11】というカードバトルのアニメのファンだったそうなんです。その久慈さんが『キングオージャー』【12】の後番組を担当することになり、脚本を私に書いてもらいたいということでお声が掛かったんです。
久慈さんに呼んでいただき、ニチアサ【13】の資料をドカンと見せられたときに、何も聞かずに「やります!」と返事をしたので、向こうがびっくりしていました。
でも本当にやりたかったジャンル、やりたかったヒーロー、やりたかった変身ものですから、中身がどうこうじゃないんです。その現場に自分が入るということ自体が、私にとっては初恋が叶うようなものでした。

—— 今回、先ほどお話があった樋口さんのほか、山口さん【14】森地さん【15】古怒田さん【16】という冨岡さんが集められた脚本チームでシリーズを書かれていますが、チームで一つの作品を仕上げていくことの魅力や良さなど、どのように感じられていますか?

冨岡:チームの方が面白いんですよ。1人で書くのはつまらない。例えば私が「主人公のレッド・範道大也がこうするよ」と書いて、別のライターさんが「大也にこんなことをさせたら面白いよね」とアイディアを出してくる。そうすると大也のキャラクターの幅が広がるんです。他のキャラクターもそうですが、色々なライターさんが考えてくる「こんなことあったら面白いよね」、「これやらせたら盛り上がるんじゃない?」という、こっちが予想してないこと、想定もしてないことを、ライター陣が好き放題考えるシステム、スタイルが、私は好きなんです。

—— このタイミングでこの話数をこの人に、というライターさんへの振り分けのようなところは、どんなことを意識されているのでしょうか?

冨岡:それは挙手制です。振り分けなんかしていません。「次、何話やる?」みたいな。例えば「錠の話を入れようと思うんだけど、誰がやる?」「俺がやる!」と、そういうスタイルです。自由度が高いですよ。

©東映ビデオ・東映AG・バンダイ・東映

—— 本編の内容の話にも入っていきたいと思います。今回の戦隊を作り上げるにあたって、どういう点を意識してこのメンバー構成を組み上げたのでしょうか?

冨岡:実は久慈プロデューサーから「プロフェッショナルのチームの話にしたい」というオーダーがありました。(ブンブンジャーは)基本的に馴れ合わないチームなんです。「全員別の仕事を持っているけど、ミッションがあれば集まってくる」というふうにしたいと。
キッズコンテンツですから、常に素顔の役者さんたちが集っている方が良いのですが、そこのバランスがとても難しいなと思いながら書いています。
自分の趣味で言えば、刑事ドラマだったり「必殺」シリーズ【17】などの、すごくドライなキャラクターの関係性を引用しながら考えています。常に一定の距離感がありつつ、でもだんだん信頼ができていくような。
最終回に向けてチームとして一つにまとまっていく話にはなりますが、私の中では「“ハシリヤンを倒す”という同じ目標を持って集まっている、それが仲間というなら仲間」という意識で作っています。

—— セカンドラップは「ヒーローと相棒」ということですが、大也とブンドリオの関係は、『ポケモン』のサトシとピカチュウ、『ヘボット』【18】のネジルとヘボット、『ケータイ捜査官7』【19】のケイタとセブンという、冨岡さんが比較的よく描かれている人間と人外、人ならざる者との相棒コンビであるというようなことも注目を集めていると思われますが、この辺りは意識されていますか?

冨岡:いえ、結果そうなっていますが、お仕事でそういうキャラ付け、キャラ配置になっているだけで、それが好きなわけではないんです。
私が今までやってきた少年バトルホビーもののようなキッズ系のジャンルでいくと、売りたいものと、それを使う人間キャラクターのバディにならざるを得ない。
ブンドリオも、「巨大ロボを売りたい」でも「巨大ロボがラストしか出ないのは寂しいね」ということで、しかもそのおもちゃの「ブンブンブーン」という音声が松本梨香さん【20】に決まっていたので、もう「ブンドリオをキャラにして、松本さんの声にしようよ!」と。これも自然の流れでした。
元々最初に作った設定だと、ブンドリオはもっと年齢が高かったんです。でも松本さんが声を当てるとなった時に年齢感を下げて、元気のいい少年ボイスで「大也と一緒に何か夢叶えようぜ!」というキャラクターが出来上がりました。松本さんの声があったからこそ、ブンドリオはああいうキャラクターになったんです。

—— 『爆上戦隊ブンブンジャー 劇場BOON! プロミス・ザ・サーキット』【21】が7月26日から公開が始まりましたが、冨岡さん的に見どころはどんなところでしょうか?

冨岡:爆発がすごいです!昭和の特撮を見てきた人間からすると、やはり特撮ヒーローは爆発してなんぼですよ(笑)。「うわー!すげえ爆発してる!」と思いながら試写を観てきました。
それから先ほど、「プロフェッショナルの集まり」という言い方をしましたが、まさしく6人それぞれの得意分野で事件解決に当たっています。シナリオ上意識したところでもありますが、「こいつら、ちゃんとやってるわ!」というような見え方ができると思います。本当に細かいことを皆さんがやっているので、どのキャラクターも、「ああ、らしい活躍している!」と、楽しめると思います。

—— シリーズもまもなく放送折り返し地点を迎えますが、今後、特に注目してほしいポイントなどあれば教えてください。

冨岡:3クール目にかけて、物語を大きく動かそうとしていて、いろいろびっくりさせる仕掛けを考えています。キャラクターの関係性も、敵方も含めてちょっと変わっていきます。ですので、その辺りも楽しみにしてほしいなと思います。
また、『ブンブンジャー』は基本的には毎週1話完結で、「毎週楽しく見てね」というシリーズではありますが、ビッグバングランプリのこととか、ちょっとずつ仕込んでいる伏線ぽいものが明らかになり始めます。ぐらいは言っておこうかな(笑)。

—— 『ブンブンジャー』ファンの方に一言、メッセージをいただけますか。

冨岡:基本的には6人の毎週の活躍を楽しみにしてほしいですね。もちろんこれから次々パワーアップをしていきますので、それもお楽しみに。
物語はちょっとだけ言うと、序盤に内藤さんっていう、大也のお師匠さんが出てきましたが、それが7月中のオンエアでもう1回出てきます。
この人の他にも、新しい人間のキャラクターを出していますので、それが物語にどう作用するかも、注目していてほしいなと思います。
でも何より、みんなでごっこ遊びをしてほしいです。
小さい子も大きなお友達も、みんなで「ブンブンブーン!」と言ってもらえたら、私は一番それが嬉しいです。

ありがとうございました。
次回も引き続き冨岡淳広さんにお話いただきます。

明日の勇気につながる1作冨岡淳広さんのおススメ!

『ペリカン文書』
(1993年/アメリカ/原作:ジョン・グリシャム/監督・脚本:アラン・J・パクラ/出演:ジュリア・ロバーツ、デンゼル・ワシントン、サム・シェパード、ジョン・ハード、トニー・ゴールドウィン ほか)
2人の最高裁判事が暗殺された事件について、自分の立てた仮説で論文を書いた女子大生ダービー・ショウ。だがその仮説は偶然にも真実を突いており、国家的陰謀に巻き込まれた彼女は執拗に命を狙われる。

冨岡:最近、仕事で久しぶりに見直した『ペリカン文書』は、面白かったですね。
今日のインタビューは、東京都知事選の翌日なんですけど、まさしくその手の陰謀論的な内容で、面白かったですね。ちゃんと悪が成敗されてます。カタルシスがとてもありました。
本テキストは音声版のダイジェストです。
是非音声版でお楽しみください。

プロフィール

冨岡 淳広(とみおか あつひろ)
脚本家。これまでにテレビアニメ『ポケットモンスター』シリーズや『イナズマイレブン』シリーズ、『バトルスピリッツ』シリーズや、東映アニメーション作品『ONE PIECE』、『ドラゴンボール超』などのアニメ作品のシリーズ構成・脚本を数多く手掛ける。また、実写ではテレビドラマ『ケータイ捜査官7』のシリーズ構成・脚本を担当。
現在放送中のスーパー戦隊最新シリーズ『爆上戦隊ブンブンジャー』では、メイン脚本を務める。

ダイジェストテキストに登場する作品名・人物名等の解説

【1】『爆上戦隊ブンブンジャー』
2024年3月より放送中の東映制作の特撮アクションドラマ。「スーパー戦隊」シリーズの第48作品目で、モチーフは車。大宇宙侵略大走力団ハシリヤンに立ち向かう、6人の戦士「爆上戦隊ブンブンジャー」の活躍を描く。
原作:八手三郎/監督:中澤祥次郎、渡辺勝也、加藤弘之、渡辺淳、葉山康一郎、竹本昇/脚本:冨岡淳広、山口宏、樋口達人、森地夏美、古怒田健志/出演:井内悠陽、葉山侑樹、鈴木美羽、齋藤璃佑、相馬理、宮澤佑、ハシヤスメ・アツコ、松本梨香(声)、花江夏樹(声)ほか
【2】Gロッソ
東京ドームシティアトラクションズに、2009年4月にオープンした屋内型のヒーローショー準専用劇場。毎年、放送中の「スーパー戦隊シリーズ」のヒーローショーが年間4~5シリーズ上演されている。
【3】『ポケットモンスター(ポケモン)』
1996年2月に発売されたゲームソフト『ポケットモンスター』シリーズを原作とした1997年4月放送開始のTVアニメシリーズ。通称『ポケモン』。「ポケモンマスター」を目指す少年・サトシと相棒のポケモン・ピカチュウが、冒険の旅を通して、仲間やライバル、ポケモンたちとの出会いや別れを繰り返しながら、成長してゆく姿を描く。
冨岡さんは、「ダイヤモンド&パール」(06-10/全193話)、「ベストウイッシュ」(10-13/全144話※2シーズン)、「XY」(13-15/全93話)、「XY&Z」(15-16/全47話+特別編2話)のシリーズ構成、「めざせポケモンマスター」(23/全11話)では〈シリーズコンストラクション〉を務めた。また2022年から配信の『ポケットモンスター 神とよばれし アルセウス』(全4話)の脚本も務めている。
なお、2023年4月からは主人公を新キャラクターに交代して新シリーズを放送中。
【4】『イナズマイレブン』
2008年8月に発売されたゲームソフト『イナズマイレブン』シリーズを原作とし、2008年10月から2011年4月まで全127話が放送されたTVアニメ。雷門中学校サッカー部のキャプテン・円堂守が、仲間たちと共に全国大会「フットボールフロンティア」、そして世界一を目指して挑戦する姿が描かれる。
2011年5月から2014年3月には続編にあたる『イナズマイレブンGO』(3シーズン全141話)も放送された。
冨岡さんは、両シリーズのシリーズ構成を務めた。
【5】『風都探偵』
2022年8月より全12話が配信中のアニメ。『仮面ライダーW』TVシリーズの続編にあたる漫画『風都探偵』(2017年より連載中。原作:石ノ森章太郎、脚本:三条陸、作画:佐藤まさき)が原作。2024年11月8日(金)より、劇場版『風都探偵 仮面ライダースカルの肖像』が公開予定。冨岡さんは、7,8,9話の脚本を担当している。
原作:石ノ森章太郎/監督:椛島洋介/シリーズ構成:樋口達人/脚本:樋口達人、冨岡淳広、根元歳三/出演:細谷佳正、内山昂輝、関根明良、小松未可子、古川慎、小野大輔 ほか
【6】『仮面ライダーW』
2009年9月から2010年8月まで全49話が放送された、東映制作の特撮アクションドラマ。「平成仮面ライダーシリーズ」第11作。《2人で1人の仮面ライダーに変身する》のが特徴で、主演の2人、左翔太郎を桐山漣、フィリップを菅田将暉が演じた。
【7】樋口達人(ひぐち たつと)さん
脚本家。サンライズに入社後、制作進行、文芸制作を経て『激闘! クラッシュギアTURBO』(01)で脚本家デビュー。主にアニメ作品のシリーズ構成や脚本を手がけている。代表作に、『宇宙をかける少女』(09)、『幕末義人伝 浪漫』(13)、『クロスアンジュ ~天使と竜の輪舞~』(14-15)、『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』(18)、『風都探偵』(22)などがある。
【8】『かいけつゾロリ』
2020年4月から2022年9月まで3シリーズ全75話が放送された、『もっと!まじめにふまじめ かいけつゾロリ』のこと。原作は児童書「かいけつゾロリ」(作・原ゆたか)シリーズ。冨岡さんがシリーズ構成を務めており、樋口さんは第2シリーズより脚本で参加している。
【9】塚田英明(つかだ ひであき)さん
東映所属のプロデューサー。2001年に『仮面ライダーアギト』で初めて特撮作品のプロデューサーを務める。2002年には『忍風戦隊ハリケンジャー』のサブプロデューサーとしてスーパー戦隊シリーズに初参加。初のチーフプロデューサーを務めた『特捜戦隊デカレンジャー』(04-05)では、スーパー戦隊では初の星雲賞(メディア部門)を受賞している。8年ぶりに参加した仮面ライダーシリーズ『仮面ライダーW』(09-10)では、仮面ライダーシリーズの初チーフプロデューサーを務めた。現在もテレビ企画制作部長兼チーフプロデューサーとして、様々な作品を手掛けている。
【10】久慈麗人(くじ よしと)さん
東映所属のプロデューサー。2012年に『仮面ライダーフォーゼ』の制作進行で東映特撮番組に初参加。翌2013年の『獣電戦隊キョウリュウジャー』ではプロデューサー補に昇格。『烈車戦隊トッキュウジャー』(14-15)『手裏剣戦隊ニンニンジャー』(15-16)ではアシスタントプロデューサーを務めた。2023年の『王様戦隊キングオージャー』からサブプロデューサーとしてスーパー戦隊シリーズに復帰。『爆上戦隊ブンブンジャー』ではチーフプロデューサーを務めている。
【11】『バトルスピリッツ』
2008年に発売された、同名のトレーディングカードゲームを原作としたTVアニメシリーズで、ここではアニメ第2作の『バトルスピリッツ 少年激覇ダン』(09-10)を指す。冨岡さんがシリーズ構成を務めており、樋口さんは脚本で参加している。
【12】『王様戦隊キングオージャー』
2023年3月から2024年2月まで全50話が放送された東映制作の特撮アクションドラマ。「スーパー戦隊」シリーズ第47作。5つの国の「王」たちが力をあわせて戦う「王様戦隊キングオージャー」の活躍を描く。
原作:八手三郎/監督:上堀内佳寿也、山口恭平、加藤弘之、茶谷和行、中澤祥次郎、坂本浩一/脚本:高野水登、金子香緒里/出演:酒井大成、渡辺碧斗、村上愛花、平川結月、佳久創 ほか
ねりま映像人インタビュー第24回25回26回 高野水登さん編では、『王様戦隊キングオージャー』を取り上げています。
【13】ニチアサ
テレビ朝日系列で、プリキュアシリーズ、仮面ライダーシリーズ、スーパー戦隊シリーズを放送する、日曜8:30~10:00の3枠のこと。
【14】山口宏(やまぐち ひろし)さん
脚本家、小説家。アニメーター、アニメ誌編集者、ゲームブックのライターなどを経て、1988~89年のOVA『機甲猟兵メロウリンク』で脚本家としてデビュー。1992年にはアニメ制作会社「GONZO」の設立に参加し、OVA『青の6号』(98-00)や、OVA『戦闘妖精雪風』(02-05)の脚本、TVアニメ『ゲートキーパーズ』(00)では原案とシリーズ構成を担当、その後フリーとなり、様々な作品で活躍している。
冨岡さんがシリーズ構成を務めた特撮ドラマ『ケータイ捜査官7』(08-09)などでも脚本を担当した。
【15】森地夏美(もりち なつみ)さん
脚本家。2020年のTVアニメ『文豪とアルケミスト 〜審判ノ歯車〜』で、「文豪グルメ」パートの脚本で参加。冨岡さんがシリーズ構成を務めた『もっと!まじめにふまじめ かいけつゾロリ』(20-22)『MIX MEISEI STORY 2ND SEASON 〜二度目の夏、空の向こうへ〜』(23)『キャプテン翼シーズン2 ジュニアユース編』(23-24)や、現在放送中のTVアニメ『逃走中 グレートミッション』(23~)などでも脚本を担当している。
【16】古怒田健志(こぬた けんじ)さん
脚本家。大学卒業後、特撮専門誌などのフリーライターとして活動。特撮作品への取材をきっかけに、1997年9月から1998年8月に放送された特撮ドラマ『ウルトラマンダイナ』で脚本家としてデビュー。1998年10月から1999年5月まで放送のTVアニメ『デビルマンレディー』にも脚本で参加。以降、アニメ・特撮作品のシリーズ構成や脚本で活躍している。主な作品に、TVアニメ『図書戦争』(08)『ダイヤのA』シリーズ(13-19)、特撮ドラマ『超星神グランセイザー』(03-04)『炎神戦隊ゴーオンジャー』(08-09)『仮面ライダーディケイド』(09)など。
【17】「必殺」シリーズ
1972年9月にスタートした、殺し屋を主人公とする時代劇シリーズ。第1作『必殺仕掛人』(72-73)を皮切りに、TVシリーズ、TVスペシャル、劇場映画などが制作され、今も続く大ヒット作品となった。山崎努が演じた「念仏の鉄」や、藤田まことが演じた「中村主水」など、名物キャラクターの人気も高い。
【18】『ヘボット』
2016年9月から2017年9月まで全50話が放送されたTVアニメ。同名の玩具プロジェクトが原作。ネジが島の王子・ネジルと、頭にネジを挿した生命体・ボキャボットのヘボットによるネジ集めの旅を描いたギャグアニメ。 冨岡さんはシリーズ構成を担当した。
【19】『ケータイ捜査官7』
テレビ東京系列で2008年4月から2009年3月まで全45話が放送された特撮ドラマ。ネットワーク犯罪を捜査する機関「アンダーアンカー」のエージェント・網島ケイタと、携帯電話から変形する小型ロボット・フォンブレイバー7の活躍を描く。冨岡さんはシリーズ構成を担当した。
【20】松本梨香(まつもと りか)さん
声優、俳優、歌手。1988年のTVアニメ『おそ松くん』の松野チョロ松役で声優デビュー。『絶対無敵ライジンオー』(91-92)の主人公・日向仁役で初の主演を果たす。1997年4月にスタートしたTVアニメ『ポケットモンスター』シリーズでは、主人公・サトシ役を26年間にわたって演じ、代表作の1つとなった。また、シリーズ第1作のOPテーマ「めざせポケモンマスター」の歌唱も担当、最終的に200万枚を売り上げる大ヒットを記録している。東映特撮ドラマにも、『地球戦隊ファイブマン』(90-91)をはじめ多数に出演。『爆上戦隊ブンブンジャー』では、機械生命体型宇宙人「ブンドリオ・ブンデラス」と、変身アイテムの音声を担当している。
【21】『爆上戦隊ブンブンジャー 劇場BOON! プロミス・ザ・サーキット』
2024年7月26日に公開された、『爆上戦隊ブンブンジャー』の初映画。ハシリヤンに侵略された惑星トリクルの王女ニコーラ・キードアーと地球を守るために戦う「ブンブンジャー」の姿を描く。
原作:八手三郎/監督:中澤祥次郎/脚本:冨岡淳広/出演:井内悠陽、葉山侑樹、鈴木美羽、齋藤璃佑、相馬理、宮澤佑、ハシヤスメ・アツコ、松本梨香(声)、花江夏樹(声)ほか/ゲスト:HIKAKIN、伊礼姫奈
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