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ねりま映像人インタビュー

第23回 長澤奈央さん 後編

第23回 長澤奈央さん 後編

2023.06.09

こちらのコンテンツは音声でもお楽しみいただけます。

※現在の社会状況を考慮しビデオ会議システムを使用して収録いたしました。通信環境の状況により、音声が一部お聞き苦しい箇所がございます。ご了承ください
練馬にゆかりの映像人の皆様にお話を伺い、練馬と映像文化の関わりを紹介する「ねりま映像人インタビュー」。
今回のゲストも、俳優の長澤奈央さんです。
長澤さんは、2002年、東映の「スーパー戦隊」シリーズ『忍風戦隊ハリケンジャー』で、主役チームのひとり野乃七海(のの・ななみ)=ハリケンブルーを演じて人気を博しました。
その後も数々の映画、ドラマ、舞台で活躍される中、2013年には『忍風戦隊ハリケンジャー 10YEARS AFTER』の実現に奔走。
そして本年、6月16日(金)からは、「ハリケンジャー」20周年記念作品『忍風戦隊ハリケンジャーでござる!シュシュッと20th Anniversary』が期間限定公開されます。
今回は「ハリケンジャー」の10周年記念作品と、新作20周年記念作品について伺います。

—— 「ハリケンジャー」【1】10周年記念作品『忍風戦隊ハリケンジャー 10YEARS AFTER』【2】制作の原動力の中心に長澤さんがいたと伺っています。どんなきっかけだったのでしょうか?

長澤:これはですね。私が「ハリケンジャー」が大好きなんですよ。多分一番の「ハリケンジャー」ファン(笑)。「もう1回新作を撮りたい!誰もやったことのないことをやりたいんだ!“やーさん”、やろうよ!」と、山本康平くん【3】に相談していたんですけどなかなか。
そんなこと言い出す人もいなければ、「そんなの撮ってどうするの?誰が見るの?今までやったことないじゃん」と、たくさんの人に言われました。
だけど、「面白そうだね、やってみようか」みたいに(話に)乗ってくれる東映の方とかもいて、現実になった感じです。
ざっくり言いましたけど、やりたいって言い出してから3年ぐらいかかったのかな?
『ゴーカイジャー』【4】の時に、「ハリケンジャー」の3人が揃ったというのも、また一つのきっかけになっていて。「やっぱりまたやりたいよね」と、そこでみんなの気持ちを確認できたり。
その年か前年の日笠淳プロデューサー【5】のお誕生日会で、5人揃ったんですよ。そこで「やらない?やりたくない?」とみんなの気持ちを確認して、本格的に私と山本くんで動き出したって感じですね。
(東映さんからは)「私達を説得できるようなものを用意して」と言われたので、山本くんに企画書を書いてもらって東映さんに持っていく。ダメ出しされて、今度は脚本を書いて持っていく。みたいなことをずっと繰り返して、「やるか!」という感じになったのが経緯です。
山本くんは日笠プロデューサーから、厳しい言葉をいっぱい言われたそうです。でも一番基本となる台本の書き方とか、企画書の書き方を、日笠さんに教えてもらったと話していました。

—— 練り上げたもので、「これだったらいけるか」という決定になったポイントは、どう認識されていますか?

長澤:「偉い人たちが動き出したぞ、やるのか?」みたいになったときに、「じゃあ足並み揃えてちゃんと脚本家さんを立ててやりましょうか」と、結構な方が集まって銀座で話しました。
キャストが全員出ることが条件だったので、「本当にみんなやりたいのか確認しろ」と言われて確認したんです。
姜暢雄くん【6】とか白川裕二郎くん【7】も「そういうのが、後輩にも繋がればいいね。だったらやるよ」と言ってくれて、ウェンディーヌ【8】フラビージョ【9】も出るって言ってくれて。 みんなの気持ちが一つになったから、(東映も)動いてくれたのだと思います。

—— 撮影が始まったときは、どんな気持ちでしたか?

長澤:夢のようでした。オールスタッフのときにみんなが並んでるのがもう本当に夢のようで、信じられなかったですね。「私達、すごいことやっちゃうんじゃない!?」というような。
TVシリーズ当時のスタッフも大集合してくれたので、それがすごく嬉しかったですね。
私たちにとっては、「ハリケンジャー」しかないから当然だけど、スタッフの方から見たら何十作品もある中の一つでしかない「ハリケンジャー」をちゃんと覚えていてくださって、大事にしてくださっているからこそ協力してくださって。そのときのTVシリーズを撮っている中で時間を調整してくださったり。なので、本当に幸せだなと思っていました。毎日ワンカットワンカット終わっていくのが寂しくてしょうがなかったですね。

—— 劇中の七海のセリフが、長澤さんの思いそのものに感じられました。これは脚本の宮下準一さんが長澤さんの思いを汲んで書いたセリフなんでしょうか?

長澤:違うんですよ。これは、全然セリフが書いてないアクションパートだったので。このときは「お前セリフ考えろ」とアクション監督の竹田道弘さん【10】に言われて、3パターン用意したんです。そうしたら竹田さんが選んだのがこのセリフで(笑)。
これはもう完全に私の思いで、もうちょっと七海っぽいのもあったんですけどね。
これを選んだのも竹田さんの愛かなと思って、言わせてもらいました。

—— 完成された作品を、発起人であり原動力の1人だった長澤さんはどのようにご覧になったのでしょうか?

長澤:10年前は、とにかく新作が撮りたくて。そのために何年も東映さんに通っていたので、「本当に夢が叶ったんだな」という感じで、皆さん忙しいのにたくさん協力してもらって感謝しかないと思いました。
「これが良い結果を出さないと次には繋がらないんだよ。自分たちの“やりたい”って気持ちだけじゃ、いろんなことは動かないよ」とずっと言われていたので、のちのち『特捜戦隊デカレンジャー』【11】『炎神戦隊ゴーオンジャー』【12】までやっていただけたことが何よりも嬉しいです。
戦隊シリーズにも夢を与えられたかな。「役者として好きにやれる場所があるよ」というようなものも見せられたかなと思っています。

©東映ビデオ・東映AG・バンダイ・東映

—— そしてまもなく、6月16日(金)から20周年記念作品『忍風戦隊ハリケンジャーでござる!シュシュッと20th Anniversary』【13】が期間限定公開されます。本作はどういう経緯で作られることになったのでしょうか?

長澤:これはですね、一番最初は2020オリンピックの年に「忍者をいっぱい集めたイベントをやりたい」と山本くんと話していて、偉い人たちに相談しに行ったんです。その時に、やっぱりやるなら「ハリケンジャー」の20周年じゃない?「ハリケンジャー」の新作が撮りたいよね。でも10周年をやっているから、どういう方向から東映さんを口説きに行こうか?ということになり、いろんな案を作ったんです。
最終的に「20周年だから、今度は劇場公開の作品を撮るのを目標に動こう」とスタートしたのが、ちょうどコロナ禍になるかならないかぐらいのときでしたね。

—— この根っこの段階から長澤さんも関わっていらしたのですね

長澤:今から2年前ぐらいに、山本くんと私と東映さんに行って、塚田英明プロデューサー【14】中野剛プロデューサー【15】に、「20周年の新作をやりたいんですけど、どうでしょう。できそうですか?」って言ったら、塚田さんも「やりますか」と(笑)。
でも、「10YEARS」をやっているので、新しいこと、面白いことをやらないとお客さんは喜ばないし、どうしようかっていうときに、「私達忍者なのに、京都の太秦で撮ってないから行きたい。じゃあハリケンジャー×京都で時代物にしようか」というところで、今回の20周年が動き出したんです。
塚田さんはその場で京都に詳しい脚本家さんに当たろうと電話してくださって。
監督さんをどうするかとなったときも、渡辺勝也監督【16】が塚田さんに出した年賀状に「もうすぐハリケンジャー20周年ですね」と書いてあったというご縁もあり、その場で渡辺監督に電話したら「やる!」と言ってくださって、企画がスタートしました。

—— 同じ東映ですが、東京の大泉撮影所【17】と比べて京都の太秦撮影所【18】はどんな感じだったのでしょう?

長澤:全然違いました。以前、別の作品で伺ったこともあるのですが、京都はすごく厳しくて、ルールがいっぱいあってというイメージだったので、ちょっと構えていたんです。
でも今回は知っているスタッフがすごく多いし、横を見ればいつもの「ハリケンジャー」がいるので、そういう意味では安心でしたけど、京都と東京は違うなと。
でも、根本にあるところは「良い作品を作ろう」というところなので、そういうところは一緒なんです。
ルールももちろん、お着物ですし、かつらなので、根本的に準備するものも違えば、ルールが違って当然ですよね。
なのですごく新鮮でした。「どうしたらいいの?どうするの?」って言いながら、時代劇に慣れている姜くんとかにいろいろ教えてもらったり。めちゃめちゃ楽しかったですね。

—— 一般のお客さんも入れる太秦映画村【19】を使っての撮影もありましたね

長澤:そうですね。一応「こっちへは来ないでください」とコーンで仕切った感じでしたけど、全然普通に見られたので。
何人かは「あれ、ハリケンジャーじゃない?」と気づいていましたね。見た目が全然違うので、びっくりされてましたけど(笑)。

—— 敵役のオイランダ・陽月華さん【20】をはじめ、新しいキャストの方との共演はいかがでしたか?

長澤:華さんはめちゃめちゃかっこよくて。
初日にご一緒して、同じシーンはなかったですけど、あの服をあんなに着こなせて、妖艶でめちゃめちゃ素敵で、だけど撮影が終わってかつらを取ると、とっても男前で。
一緒にお食事も行かしてもらったんですけど、もうサバサバしていてめっちゃかっこいい。
「オイランダさんのおかげで、今回の映画は成功してるな」というぐらいの素晴らしい悪役を演じ切っていただきました。特撮も初めてですし、花魁もわからないからYouTubeを見て勉強したっておっしゃっていました。ご一緒できて、すごく勉強になりました。

—— そして、TVシリーズでシュリケンジャーの声を担当した松野太紀さん【21】が、まさかのご家老的な役で出演されています

長澤:今回、20周年を作るとなったときに、山本康平くんが「絶対に松野さんを出す。それが俺のミッションだから」とずっと言っていて。10周年のときに出演の機会を作れなかったというのもあったので、出演が叶ってすごく喜んでいました。
映像で松野さんの声を聞くだけで、「シュリケンジャーだ!」って鳥肌がたってきます。
でも現場ではすごくおちゃめで、「いつもはアフレコなので、僕の背中を見ながら皆が僕の芝居を見てるけど、今日はみんなが目の前から(芝居を)見ていて恥ずかしい。こんなセリフ言えない!」と珍しく緊張していて、とってもかわいらしかったです。
今回、松野さんもそうですけど、西田健さん【22】、そして高田聖子さん【23】も快く出演してくださって、レギュラーメンバーが揃っているというところで、当時観ていた方には「懐かしい」と絶対思ってもらえるかと。
みんなが出てくれると、私達だけじゃ足りない「ハリケンジャー」が完成する。みんなが揃って一つのチームなんだなというのを感じましたね。

—— 長澤さんから見た、20周年記念作品の注目ポイントをおすすめいただけないでしょうか?

長澤:注目ポイントはいっぱいあるんですけど、私の水面(みなも)走りをはじめ、山本くんも塩屋瞬くん【24】も姜くんも白川くんも、「20年歳とってるよね?」と言いたくなるぐらい体を張ったすごいアクションを頑張ってます。
今回の作品は、江戸時代と現代の「ハリケンジャー」という二つの世界の物語ですけど、見せ場は何と言ってもアクションかなと思います。めっちゃカッコイイので是非観てください!

—— 長く続くスーパー戦隊の中で10周年記念作品、20周年記念作品という新しい地平を「ハリケンジャー」が切り開いていますが、「ハリケンジャー」の今後の野望などあればお聞かせください

長澤:まずはこの20周年作品をたくさんの方に観ていただいて、またこの作品が今後も他の戦隊の子たちに繋がる作品の一つとなれば嬉しいなって思っています。
夢を語るとたくさん出てくるんですけど(笑)。
とにかくたくさんの方に、この作品を観てもらいたいなと思います。

—— 長澤奈央さんとしての野望などあればお願いします

長澤:私の野望は、戦隊シリーズで、おぼろさん【25】的な役で帰ってくる。それをずっと言っているのですが、なかなかお話をもらえないんです(笑)。いつか、戦隊の現場に恩返しできるようになりたいなと思っています。

—— 長い時間お付き合いいただきましてありがとうございます。最後に一言ご挨拶いただけますでしょうか?

長澤:今日はありがとうございました。「ハリケンジャー」20周年の新作映画がもう少しで公開になります。当時観ていた方ももちろん、全く観てないよっていう方も楽しめる、特撮×時代劇の新しい作品になっていますので、ぜひ劇場に足を運んでいただけたら幸せです。よろしくお願いします!

音声版では、更にいろいろな話が出てきます。
是非お聴きください。

プロフィール

長澤奈央(ながさわ なお)
俳優。2002年、東映の「スーパー戦隊」シリーズ『忍風戦隊ハリケンジャー』で、主役チームのひとり野乃七海(のの・ななみ)=ハリケンブルーを演じて人気を博す。
その後、日米合作映画『ホテルチェルシー』、映画『トラベラーズ 次元警察』で主演を務めるなど、TVドラマ、映画、舞台など多岐にわたって活躍。
6月16日(金)から「ハリケンジャー」20周年記念作品『忍風戦隊ハリケンジャーでござる!シュシュッと20th Anniversary』が期間限定公開される。
https://www.toei-video.co.jp/hariken20th/

登場する作品名・人物名等の解説

【1】『忍風戦隊ハリケンジャー』
東映制作の特撮アクションドラマ「スーパー戦隊シリーズ」第26作目。2002年2月~2003年2月放送。全51話。忍者をモチーフとしており、要素として流派を取り入れている。疾風流の忍者「ハリケンジャー」のメンバーは3人で、ハリケンブルー=野乃七海役の長澤さんをはじめ、ハリケンレッド=椎名鷹介役を塩谷瞬さん、ハリケンイエロー=尾藤吼太役を山本康平さんが務めた。また、当初ハリケンジャーに敵対し、後に共闘することになる迅雷流の忍者「電光石火ゴウライジャー」も登場。カブトライジャー=霞一甲役を白川裕二郎さん、クワガライジャー=霞一鍬役を姜暢雄さんが演じた。物語中盤からは、彼らを支える「天空忍者シュリケンジャー」が登場、声は松野太紀さんが担当している。
【2】『忍風戦隊ハリケンジャー 10 YEARS AFTER』
2013年に発売された、東映制作のオリジナルビデオ作品。『忍風戦隊ハリケンジャー』10周年記念作品。TVシリーズ終了から10年後が描かれる。TVシリーズのメインスタッフの多くが参加。当時のメインキャストもほぼ全員揃って登場する。オリジナルキャラクターの天界/シュリケンジャーは、橋本仰未さんが演じている。
原作:八手三郎/監督:渡辺勝也/脚本:宮下準一/撮影:菊池亘/アクション監督:竹田道弘/アソシエイトプロデューサー:山本康平、長澤奈央
【3】山本康平(やまもと こうへい)さん
俳優。2002年に『忍風戦隊ハリケンジャー』で俳優デビュー。ハリケンイエロー/尾藤吼太を演じた。 2013年の『忍風戦隊ハリケンジャー 10 YEARS AFTER』では、長澤さんと共に企画実現の為に奔走。アソシエイトプロデューサーとしてクレジットされている。2023年6月16日(金)より期間限定公開される『忍風戦隊ハリケンジャーでござる! シュシュッと20th Anniversary』制作にも寄与している。
また、霞一甲/カブトライジャー役の白川裕二郎さんが所属する男性ムード歌謡コーラス・グループ「純烈」が主演した2021年の映画『スーパー戦闘 純烈ジャー』及び2022年の続編『スーパー戦闘 純烈ジャー 追い焚き☆御免』では、出演だけでなく企画協力も務めた。
【4】『海賊戦隊ゴーカイジャー』
東映制作の特撮アクションドラマ「スーパー戦隊シリーズ」第35作目。2011年2月~2012年2月放送。全51話。海賊をモチーフとしており、過去34作のスーパー戦隊とのクロスオーバーが特徴となっている。第25、26話には「ハリケンジャー」から塩谷瞬さん、長澤奈央さん、山本康平さんが出演した。
【5】日笠淳(ひかさ じゅん)さん
東映所属のプロデューサー。1984年の『星雲仮面マシンマン』で初めてプロデューサーを務める。以降、「メタルヒーロ―シリーズ」「不思議コメディーシリーズ」を経て1999年の『救急戦隊ゴーゴーファイブ』(99-00)でスーパー戦隊シリーズに初参加。『忍風戦隊ハリケンジャー』(02-03)ではチーフプロデューサー、『忍風戦隊ハリケンジャー 10 YEARS AFTER』(13)ではエグゼクティブプロデューサーを務めた。2014年には東映テレビ・プロダクション代表取締役社長に就任している。
【6】姜暢雄(きょう のぶお)さん
俳優。1998年の第11回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」にて、フォトジェニック賞・Pメールグランプリを受賞し芸能界デビュー。2002年の『忍風戦隊ハリケンジャー』がTV初出演で、クワガライジャー/霞一鍬を演じた。その後もTVドラマや映画、舞台などで活躍。2018年の映画『仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判』では、仮面ライダーアマゾンネオアルファ/御堂英之助役で出演している。
【7】白川裕二郎(しらかわ ゆうじろう)さん
俳優、歌手。2002年に『忍風戦隊ハリケンジャー』で俳優デビュー。カブトライジャー/霞一甲を演じた。その後もTVドラマや、舞台などで活躍。2007年からは男性ムード歌謡コーラス・グループ「純烈」メインボーカルとしても活動し、2018年には日本レコード大賞日本作曲家協会選奨を受賞、NHK紅白歌合戦への初出場も果たしている。
【8】ウェンディーヌ/福澄美緒(ふくずみ みお)さん
元俳優。2002年の『忍風戦隊ハリケンジャー』では、ハリケンジャーと敵対する「宇宙忍群ジャカンジャ」四の槍・ウェンディーヌを演じた。「ハリケンジャー」放送終了後も『爆竜戦隊アバレンジャーVSハリケンジャー』(04)、『特捜戦隊デカレンジャー THE MOVIE フルブラスト・アクション』(04)などにスーパー戦隊シリーズ作品にウェンディーヌ役でゲスト出演した。結婚後に芸能界を引退したが、2013年の『忍風戦隊ハリケンジャー 10 YEARS AFTER』には松田佳代(まつだ かよ)名義で、再びウェンディーヌを演じた。
【9】フラビージョ/山本梓(やまもと あずさ)さん
俳優・タレント。雑誌の読者モデルを経て芸能界デビュー。2002年の『忍風戦隊ハリケンジャー』では、ハリケンジャーと敵対する「宇宙忍群ジャカンジャ」一の槍・フラビージョを演じた。「ハリケンジャー」放送終了後も『爆竜戦隊アバレンジャーVSハリケンジャー』(04)、『特捜戦隊デカレンジャー THE MOVIE フルブラスト・アクション』(04)、『轟轟戦隊ボウケンジャーVSスーパー戦隊』(07)などにフラビージョ役でゲスト出演を果たしている。2013年の『忍風戦隊ハリケンジャー 10 YEARS AFTER』でもフラビージョを演じた。
【10】竹田道弘(たけだ みちひろ)さん
アクション監督、アクションコーディネイター、元スタントマン。スタントマン時代は主にスーパー戦隊シリーズにて、女性キャラクターのスーツアクターとして活躍。『光戦隊マスクマン』(86-87)第6話「夢のゴッドハンド」より、スーパー戦隊シリーズのアクション監督に就任。『天装戦隊ゴセイジャー』(10-11)までの大半の作品を手掛けた。
『忍風戦隊ハリケンジャー』でもアクション監督を担当。「ハリケンジャー」の他媒体作品『忍風戦隊ハリケンジャー シュシュッと THE MOVIE』(02)、『忍風戦隊ハリケンジャーVSガオレンジャー』(03)『爆竜戦隊アバレンジャーVSハリケンジャー』(04)、『忍風戦隊ハリケンジャー 10 YEARS AFTER』(13)にも参加している。
【11】『特捜戦隊デカレンジャー 10 YEARS AFTER』
2015年に発売された、「10 YEARSシリーズ」第2弾。スーパー戦隊シリーズ第28作目『特捜戦隊デカレンジャー』(04-05)TVシリーズ終了から10年後を描いた作品。
原作:八手三郎/監督:竹本昇/脚本:荒川稔久/アクション監督:清家利一/出演:載寧龍二、林剛史、伊藤陽佑、木下あゆ美、菊地美香、吉田友一、石野真子 ほか
【12】『炎神戦隊ゴーオンジャー 10 YEARS GRANDPRIX』
2018年に発売された、「10 YEARS シリーズ」第3弾。「スーパー戦隊シリーズ」第32作目『炎神戦隊ゴーオンジャー』(08-09)の物語の始まりから10年後を描いたストーリーとなっている。
原作:八手三郎/監督:渡辺勝也/脚本:會川昇/アクション監督:竹田道弘/出演:古原靖久、片岡信和、逢沢りな、碓井将大、海老澤健次、徳山秀典、杉本有美、及川奈央ほか
【13】『忍風戦隊ハリケンジャーでござる! シュシュッと20th Anniversary』
2023年6月16日(金)より期間限定公開される、東映制作のオリジナルビデオ作品。『忍風戦隊ハリケンジャー』20周年記念作品。
江戸時代を舞台に、ハリケンジャーたちの先祖5名の忍者が、世界を滅ぼすと言われる「天翔石」をめぐって“ウラ七本槍”の最強最悪の敵、オイランダ&アウンジャとの激闘を繰り広げる。 時代劇設定で「ハリケンジャー」=忍者のコンセプトを、東映・京都撮影所で実現。メインキャストがふたたび集結し、現代と江戸時代のキャラクターを一人二役で熱演している。
原作:八手三郎/監督:渡辺勝也/脚本:谷慶子/出演:塩谷瞬、長澤奈央、山本康平、白川裕二郎、姜暢雄、羽瀬川なぎ、木村葉月、乃村健次(声)、陽月華、松野太紀、高田聖子、西田健
公式サイト:https://www.toei-video.co.jp/hariken20th/
【14】塚田英明(つかだ ひであき)さん
東映所属のプロデューサー。2001年に『仮面ライダーアギト』で初めて特撮作品のプロデューサーを務める。2002年には『忍風戦隊ハリケンジャー』のサブプロデューサーとしてスーパー戦隊シリーズに初参加。初のチーフプロデューサーを務めた『特捜戦隊デカレンジャー』(04-05)がスーパー戦隊では初の星雲賞(メディア部門)を受賞した。
『忍風戦隊ハリケンジャー 10 YEARS AFTER』(13)では、チーフプロデューサーを務めている。
現在もテレビ企画制作部長兼チーフプロデューサーとして、様々な作品を手掛けている。
【15】中野剛(なかの つよし)さん
東映ビデオ所属のプロデューサー。2009年からスーパー戦隊シリーズ、メタルヒーロ―シリーズ、仮面ライダーシリーズなどのVシネマでプロデューサーを担当。『忍風戦隊ハリケンジャー 10 YEARS AFTER』(13)でもプロデューサーを務めた。そのほかのプロデュース作品に『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』(12)、『KIRI―「職業・殺し屋。」外伝―』(15)、『スーパー戦闘 純烈ジャー』(21)、『踊ってミタ』(23)などがある。
【16】渡辺勝也(わたなべ かつや)さん
監督・演出家。『超新星フラッシュマン』(86-87)のサード助監督としてキャリアをスタート。以降もスーパー戦隊シリーズの助監督を務め、1992年放送の『恐竜戦隊ジュウレンジャー』第11話「ご主人さま!」で監督デビュー。『忍風戦隊ハリケンジャー』では戦隊シリーズでの初パイロットを担当。加えて、メイン監督も務め、最多演出もはたしている。このほか、「ハリケンジャー」の他媒体作品『忍風戦隊ハリケンジャー シュシュッと THE MOVIE』(02)、『爆竜戦隊アバレンジャーVSハリケンジャー』(04)、『忍風戦隊ハリケンジャー 10 YEARS AFTER』(13)、『忍風戦隊ハリケンジャーでござる! シュシュッと20th Anniversary』(23)の監督を務めている。
【17】東京の大泉撮影所
東映東京撮影所のこと。東京都練馬区東大泉に所在する、東映株式会社の映画スタジオ。
【18】京都の太秦撮影所
東映京都撮影所のこと。京都府京都市右京区太秦に所在する、東映株式会社が所有する映画スタジオ。敷地内には映画のテーマパーク「東映太秦映画村」などがある。
【19】東映太秦映画村
1975年に開園した、東映京都撮影所の敷地内にある映画のテーマパーク。 時代劇の殺陣ショーや東映作品のキャラクターショー、俳優によるトークイベント・撮影会・握手会などのほか、殺陣講座や時代劇の登場人物への変身体験企画なども楽しめる。
撮影所のオープンセットの維持も考えられており、映像作品のオープンセットとしても使用されている。
【20】オイランダ/陽月華(ひづき はな)さん
俳優。2000年に宝塚歌劇団86期生として入団。2003年『雨に唄えば』で初ヒロインを務める。2007年には宙組トップ娘役に就任した。2009年の退団後は、舞台、ドラマ、映画などで活躍。
2023年6月16日(金)公開の『忍風戦隊ハリケンジャーでござる! シュシュッと20th Anniversary』では、“ウラ七本槍” 三の槍・オイランダを演じている。
【21】松野太紀(まつの たいき)さん
声優、俳優。幼少期に子役としてデビューし、TVドラマやTVアニメで活躍。一時期芸能活動を休止したが、再開後に出演したTVアニメ『金田一少年の事件簿』(97-16)が大ヒットし、主人公・金田一一役は代表作の一つとなった。スーパー戦隊シリーズ、仮面ライダーシリーズでは、敵役としての出演が多いが、『忍風戦隊ハリケンジャー』(02-03)では「天空忍者シュリケンジャー」を演じた。『手裏剣戦隊ニンニンジャー』(15-16)第43話『伝説のニンジャ!妖怪かるた大作戦』にもシュリケンジャーとしてゲスト出演している。『忍風戦隊ハリケンジャー 10 YEARS AFTER』(13)への出演は無かったが、2023年6月16日(金)公開の『忍風戦隊ハリケンジャーでござる! シュシュッと20th Anniversary』では出演者にクレジットされている。
【22】西田健(にしだ けん)さん
俳優。『忍風戦隊ハリケンジャー』(02-03)では「ハリケンジャー」の流派である疾風流忍風館の館長・日向無限斎/ハムスター館長を演じた。『忍風戦隊ハリケンジャー 10 YEARS AFTER』(13)、『忍風戦隊ハリケンジャーでござる! シュシュッと20th Anniversary』にも出演している。
【23】高田聖子(たかだ しょうこ)さん
俳優。『忍風戦隊ハリケンジャー』(02-03)では無限斎の一人娘でハリケンジャーの軍師的存在・日向おぼろを演じた。『忍風戦隊ハリケンジャー 10 YEARS AFTER』(13)、『忍風戦隊ハリケンジャーでござる! シュシュッと20th Anniversary』にも出演している。
【24】塩谷瞬(しおや しゅん)さん
俳優。2002年に『忍風戦隊ハリケンジャー』で俳優デビュー。ハリケンレッド/椎名鷹介を演じた。
以降、TVドラマや映画などで活躍。2004年主演した映画『パッチギ』では、第29回日本アカデミー賞新人俳優賞、第27回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞している。
また、国内外での医療支援やボランティアなどの活動も行っている。
【25】おぼろさん
『忍風戦隊ハリケンジャー』(02-03)のキャラクターで、高田聖子さんが演じた日向おぼろのこと。無限斎の一人娘でハリケンジャーの軍師的存在。
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