スタジオツアー東京 キービジュアル
‘Wizarding World’ and all related names, characters and indicia are trademarks of and © Warner Bros. Entertainment Inc. – Wizarding World publishing rights © J.K. Rowling.
2023年6月16日、としまえん跡地に「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京‐メイキング・オブ・ハリー・ポッター」がオープンしました。スタジオツアー東京は、映画「ハリー・ポッター」と「ファンタスティック・ビースト」シリーズの制作の舞台裏に足を踏み入れて映画の世界観が体験できるほか、映画の制作工程も知ることができるウォークスルー型のエンターテイメント施設です。実感したツアーのポイントを紹介します。
魔法ワールドへのツアーがいよいよ始まる
印象的なキャラクターがお出迎え
正面ゲートからスタジオツアー東京の敷地に入ると、施設までのオープンスペースで、ナギニ、ハグリッド、ハリー、パトローナスなどの彫刻がお出迎え。エントランスを抜けると、お揃いの制服を着たインタラクターが、ツアー参加を歓迎してくれます。インタラクターには、写真のシャッターをお願いすることはもちろん、何かあれば、気軽に声をかけてツアー体験をサポートしてもらえます。
想いは一気に映画の世界へ
ロビーに入って正面に見えるのが、ツアーへの入り口。足を一歩踏み入れると、4時間が一つの目安といわれるツアーの始まりです。最初に目を奪われたのは、「ハリー・ポッター」と「ファンタスティック・ビースト」シリーズの各作品を制作するワンシーンを紹介した超大型ボード。胸を躍らせながらゲートを通り抜けた先には、世界各国で掲示された映画ポスターと、映画の舞台裏を支えた監督、脚本家、制作スタッフたちの紹介ボードが展示されています。
大広間から映画制作の舞台裏へ【プロダクションデザインの視点から】
巨大な大広間セットが登場
インタラクターの「ホグワーツへようこそ!」の声とともに扉が開かれると、組分けの儀式やハロウィン、クリスマス・ダンスパーティーなど数々のドラマが生まれた大広間が目の前に広がります。中に入ってみると、大広間の奥まで続く長テーブルが左右にあり、その上にはグラスとプレートが並べられているほか、4つの寮をイメージした彫刻や制服などが。前方には、寮別ポイント計のほか、ダンブルドア校長をはじめとするホグワーツ魔法魔術学校の先生や校医の衣装と小道具が展示されています。
プロダクションデザイン:セットの全体像を詳細に検討&シミュレーション~
映画制作では撮影に先立ち、建設するセットのサイズやバランス、カメラワークを検討するために白模型が制作されます。美術デザインエリアでは、こうした検討に使用された大広間や動く階段などの白模型と内装セットが展示されています。「ハリー・ポッター」シリーズでは白模型を使った検討をへて500以上のセットが制作され、そのデザインに合わせてカーテン、照明、調度品といった内装品が調達され、一部は撮影用にオリジナル製品が制作されました。
初登場の「ホグワーツの肖像画」と動く階段
スタジオツアー東京には、スタジオツアーロンドンになかったセットがあります。その一つが、ホグワーツ魔法魔術学校の「動く階段」と「動く肖像画」です。「動く階段」は、映画の中で突然動いてハリーたちを驚かせた階段を再現したもの。セットの壁には、額から額へ自由に移動する「動く肖像画」が飾られています。
体験コーナー動く肖像画
エリア内に設置された撮影体験スタジオで思い思いのポーズを撮影すると、その姿が「動く肖像画」の中に映し出されるという、インタラクティブな体験が楽しめます。映し出された自分の肖像画は、写真撮影や動画撮影が自由にできます。
キャストもスタッフもお気に入りの談話室
ホグワーツ・ライフのエリアに展示されている「グリフィンドールの談話室」は、「ハリー・ポッター」シリーズで最も長く使われたセットの一つです。細部まで完璧に仕上げるために要した期間は、実に3カ月。大広間と同様の期間でした。このセットはキャストもスタッフもお気に入りで、撮影がないときは休憩スペースとして使用していました。このほか、グリフィンドールの男子寮、寮内にあるハリーの寝室、スリザリンの談話室なども展示されています。
クィディッチの試合を体験!
「ハリー・ポッター」シリーズに登場する「クィディッチ」は、原作者のJ.K.ローリングが発明した架空のスポーツです。ホグワーツ・ライフのエリア内にはクィディッチ試合会場があり、中に入ると、試合に参戦した各チームの紹介やユニフォーム、競技用ほうきなどが展示されています。映画スタッフは原作の熱戦をリアルに映像化するため、特撮技術を活用した撮影に取り組みました。
体験コーナー映画出演
クィディッチ撮影エクスペリエンスでは、映画の撮影で使用されたクィディッチ観戦スタンドをイメージしたセットで、インタラクターの指示に従って演技します。すると、その演技を撮影した映像が実際の映画で使用された試合映像内に差し込まれ、臨場感ある試合シーンに観客として出演する映像を上映。この体験を通じて、映画のシーンがどのように制作されるのか、理解できるというわけです。上映された映像は自由に撮影できるほか、ネット経由で購入もできます。
映像を彩ったアイテムが次々に登場【衣装・小道具の視点から】
ダンブルドアの校長室もリアルに再現
続くエリアでフィーチャーされているのは、ダンブルドア校長です。「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」で三大魔法学校対抗試合の出場選手が選ばれるシーンで登場した炎のゴブレットをはじめ、記憶の戸棚や憂いのふるいなど、校長関連の衣装や小道具が数多く展示されています。棚にある古い顕微鏡や星図といった小道具や上層部にある天体観測用の望遠鏡など、セットをしばらく眺めていると、不死鳥のフォークスによるサプライズが体験できます。
衣装・小道具デザイン:映像を魔法で満たすために
衣装や小道具の中には、スクリーンに一瞬しか映らないものもあります。でも、その一瞬が魔法ワールドを演出するためには欠かせません。そのために制作されたものは、数千点に及びます。衣装・小道具エリアでは、その中から映画の各シーンで重要な役割を果たした33名分の杖と、計24点の小道具・衣装が展示されています。それぞれの制作時の想いを、小道具制作ヘッドと衣装デザイナーから寄せられたビデオメッセージで知ることができます。
最初の授業は、地下牢で行われた魔法薬学
ホグワーツ・レッスンエリアで最初に展示されているのは、魔法薬学の教室セットです。壁には1000本あまりの薬のビンが並び、1本1本に手製の金箔文字ラベルが貼られています。薄暗い雰囲気の中にあるのは、原作にある「授業は地下牢で行われ、寒くて、十分気味が悪かった」という表現を再現するため。教室セットと並んで、魔法薬学の担任をはじめとするホグワーツの先生役が着用した衣装や、魔法アイテムの「みぞの鏡」なども展示されています。
数々の印象的なシーンが頭の中に【大型セットの視点から】
ここでぜひ、バタービールを
ハグリッドの小屋からゲートを抜けると、そこはツアーの中間地点。休憩所としてバックロットカフェとバタービールバーがあります。ここで味わえるのは、魔法ワールドをテーマにした料理とデザート。有名な魔法使いの飲み物であるバタービールがスタジオツアー東京内で飲めるのは、このバタービールバーのみ。ぜひ、味わってみてください。
休憩しながらも映画の世界が楽しめる
バックロットカフェとバタービールバーの前に広がるのが、屋外展示スペースの「バックロット」。ここには空飛ぶクルマやハグリッドのオートバイをはじめ、3階建ての夜の騎士バス、魔法省に入館できる公衆電話、「ハリー・ポッターと賢者の石」に登場した巨大なチェスの駒などが。ハリーがマグルの世界で住んでいたダーズリー家やホグワーツ橋のセットは、中に入ることもできます。
キングス・クロス駅の9と3/4番線
キングス・クロス駅の9と3/4番線のホームに展示してあるホグワーツ特急は、実際にイギリスで使われていた蒸気機関車になります。停車中のホグワーツ特急の向い側には、「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」に登場した、ベルリン行き列車のセットも。その並びには、ここでしか買えない限定商品など、取り揃えたレイルウェイショップもあります。
ここだけにしかない魔法省セット!
大道具チームが力を発揮して建設した巨大セットの一つが、イギリス魔法省です。そして、その巨大セットに出会えるのは、スタジオツアー東京だけ。映画制作と同じ英国のクリエイターたちが手作業でつくった巨大セットを慎重に運搬し、スタジオツアー東京で再構築されました。シリーズの中でも最大級のセットで、「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」に向けて建設されたときには、完成までに大広間の倍近い時間を要しました。アトリウムのセットは高さが9mですが、作品ではさらにCG処理を加えることで、吹き抜けのような印象になっています。また、エリアの出口近くに設置された売店セットでは、ダニエル・ラドクリフのちょっとした撮影時エピソードが紹介されています。
体験コーナーフルーパウダー・エクスペリエンス
魔法省の職員たちは、フルーパウダー(煙突飛行粉)を身体にふりかけて魔法省の入り口となる暖炉へ移動して通勤しています。この通勤スタイルが、味わえます。設置されている暖炉型の撮影スポットに入ると全身が撮影され、映像合成技術により、フルーパウダーを使って暖炉から出勤する映像が完成。この映像もデータをもらうことができます。
撮影工程が実際に体験できる!【特撮&視覚効果の視点から】
カスタマイズされた魔法のほうき
魔法使いの素朴な移動手段として設定された魔法のほうきは、衣装と同じように役柄ごとにデザインされ、キャストの体制に合わせて制作されています。魔法のほうきエリアでは、そんな魔法のほうきが展示されています。
体験コーナーほうきエクスペリエンス
もう一つは、初期の作品制作で実際のキャストも取り組んだ、空飛ぶほうきの撮影体験です。グリーンスクリーンで構成されたブースで空飛ぶほうきに乗り、インタラクターの指示に従って身体を動かしたりポーズを取ったりすればOK。その映像が本物の映画映像と合成され、「ハリー・ポッター」シリーズに出演したような映像が制作されます。こうして制作されたポスターと映像は、その場で確認でき、スタジオツアーの思い出として購入もできます。
触れた瞬間、ストーリーが浮かんでくる【美術デザインの視点から】
魔法ワールドを象徴する商店街へ
シリーズ第1作の撮影開始前、スタッフたちはダイアゴン横丁に最適なロケーションを探したものの、イメージ通りの場所は見つかりませんでした。そこでダイアゴン横丁はセットを組んで誕生し、その後に何度もリニューアルされています。スタジオツアー東京のダイアゴン横丁は、グリンゴッツ魔法銀行が入り口にあり、その先には14の店舗が並んでいます。注目のお店は、「ハリー・ポッターと謎のプリンス」でハリーたちが訪れたウィーズリー・ウィザード・ウィーズ。ロンの兄で、双子のフレッドとジョージが経営しているイタズラグッズ専門店の店頭にある巨大な人形ディスプレイは、シルクハットを脱いだり被ったりしています。その中で数回に一度だけ、頭の上にウサギを載せた姿が確認できます。
絶対に立ち寄りたいメインショップ
ツアーを終えても楽しめる
ツアー出口を抜けた先にあるのが、世界最大のメインショップです。各キャラクターの杖をはじめ、アクセサリー、ウェア、チョコやクッキーなど、魔法ワールドの商品が多数あり、その中にはスタジオツアー東京限定の商品も並べられています。
ショップの先に広がるのは、レストラン&カフェエリア。フロッグカフェでは魔法ワールドをイメージしたバラエティ豊かなスイーツを味わうことができ、フードホールでは朝食から夕食まで楽しめる英国料理でも人気のメニューが用意されています。
メインショップとレストラン&カフェは、スタジオツアーの前後で楽しむことができます。
チケットは12月31日分まで販売中
スタジオツアー東京のチケットは現在、2023年12月31日分まで購入予約できます。チケットはすべて日時指定の予約制。混雑を避けながら、自分にあったテンポとスタイルで、魔法にあふれた1日が楽しめます。
スタジオツアー東京 キービジュアル
‘Wizarding World’ and all related names, characters and indicia are trademarks of and © Warner Bros. Entertainment Inc. – Wizarding World publishing rights © J.K. Rowling.