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【レポート記事】~毎回多彩なトークゲストを迎えて~
<ハリー・ポッターシリーズ全8作品一挙上映会>を開催
Harry Potter characters, names and related indicia are trademarks of and © Warner Bros. Entertainment Inc.
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2023年夏、『ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 – メイキング・オブ・ハリー・ポッター』が、としまえん跡地にオープンします! スタジオツアー東京は、映画『ハリー・ポッター』シリーズの製作の舞台裏を体験できる全く新しいエンターテイメント施設。オープンするのはアジアでは初です。
◎TOPICS〈「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 – メイキング・オブ・ハリー・ポッター」の情報を先取り!〉はこちらから
エントランス イメージ図
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練馬区はこれを記念して、2月18・19・25・26日の4日間、<ハリー・ポッターシリーズ全8作品一挙上映会>をとしまえん跡地に隣接するユナイテッド・シネマとしまえんにて開催。その様子をここで一気にレポートします。上映作品は、日本での公開順に各日2本ずつ。毎回、上映の間に映画パーソナリティの伊藤さとりさんをMCに、多彩なゲストを迎えてのトークショーを開催しました。会場は毎回ファミリー層からご高齢の方々まで、多くのファンで埋めつくされました。
2月18日(土)
◎上映作品/『ハリー・ポッターと賢者の石』『ハリー・ポッターと秘密の部屋』
◎トークゲスト/加藤諒さん(俳優)
加藤諒さん
初日のトークゲストは、「ハリー・ポッターシリーズが大好き!」という俳優の加藤諒さんです。加藤さんがポッタリアン※になったきっかけは、小学生のときに読んだ『ハリー・ポッターと賢者の石』。子役の友人に勧められ、一気読みして大ファンに。初めて映画を観たときは「想像していた魔法の世界が、そのまま具現化されていて感動したのを覚えています」と当時を振り返ります。また、ハリー・ポッター役のダニエル・ラドクリフさんと同い年だとわかってからは、ハリーを観て成長を感じ、ハリーが頑張ってるから自分も頑張ろうと前向きになったそうです。
勇気づけられた存在として名前があがったのは、ハリーの同級生ネビル。最初は落ちこぼれ生徒で、第1作でもうまくいかないことが多かったものの、物語が進むにつれて成長していく姿に力をもらい、「演じる機会があれば、ぜひネビルを」と、加藤さん。もし、日本を舞台に製作することがあるなら「オーディションだけでも受けたい」と語り、「第2作に登場するドビーなど、魔法動物のモーションキャプチャーでもいいので、何かしらの形で参加したい」と、思いを言葉にしました。
スタジオツアー東京についての質問に加藤さんは、「実は子役デビューした番組の水泳大会を収録していたのがとしまえん。いろいろな思い出が詰まっていたので、閉園時はお別れに訪れました」と、知られざるエピソードを披露。その後、跡地のニュースを聞いたときは本当にびっくりで、「役者として作り込まれた世界の中で芝居するのはすごく楽しく、映画のハリー・ポッターは憧れていた世界なので、その気分を味わえると思うと、とても楽しみでワクワクしています」と、期待を語りました。
最後に加藤さんは、映画の楽しみ方として、「一作ずつ完結していますが、どのお話にも伏線がめっちゃ散らばってるんですよね。なので、一作ずつ楽しんで全部見終わったら、もう一度最初から見直してもらいたいです。すると、前回とは違った楽しみ方が体験できると思いますよ」と提案。そして、「これからもハリー・ポッターは、いろいろな形で展開されると思うので、一緒に楽しんでいけたらいいなと思います」とメッセージを送り、初日のトークショーは終了しました。
※『ハリー・ポッター』シリーズ愛好家のこと
2月19日(日)
◎上映作品/『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』
◎トークゲスト/斎藤志郎さん(俳優・声優)、茶風林さん(声優)
斎藤志郎さん(左)、茶風林さん(右)
2日目に登場したのは、日本語吹き替え版でルビウス・ハグリッド役を務めた斎藤志郎さんとピーター・ペティグリュー役の茶風林さん。冒頭、ご自身の挨拶と合わせて、演じているキャラクターでの挨拶があり、会場のファンからはたまらず歓声が上がります。
齊藤さん「今日はハリー・ポッターシリーズ全上映会に呼んでもらったぞ。このハグリッド、一生懸命頑張るからみんなよろしくな」
茶風林さん「なかなかピーターで挨拶は難しいんですよね。きょ、今日は、ど、どうか許してください~」
最初の質問は、アフレコ当時のエピソードについて。ハリー・ポッターシリーズのアフレコは別撮りが基本だったそうですが、ハグリッド役の斎藤さんは、作中でハリーたち生徒との掛け合いシーンが多かったため、アフレコも一緒のタイミングがあったとのこと。「一緒にやると説得力が全然違う。賢者の石のアフレコはもう20年以上も前のことなんですよね。すごいことです」と当時を振り返りました。
また、ご自身の特技の七色のダミ声について聞かれると、なんとその場で7つ全てのお声を披露してくださいました(本邦初披露だそうです!)。第1作目の印象的なセリフ「ハリー、お前は魔法使いだ」に始まり、第2作目で12歳のハグリッドを演じたときの可愛らしい(?)お声、その他作品も交えて次々と披露されていきます。一言ごとにシーンが浮かんでくるようで、全て終わると会場から一斉に拍手が起こりました。
茶風林さんはキャラクターを演じるにあたって意識したことについて、ピーター役のティモシー・スポールさんの喋り方で不規則に入るブタ鼻声を真似するのが大変だったとのこと。「セリフを言いながら尺やブレスに合わせつつブタ鼻声を合わせるのが難しいんですよね」と実演を交えて語りました。
また、様々な役を演じるにあたり声の使い分けについて聞かれると、「ちびまる子ちゃん」の永沢君を演じたときのエピソードを交えながら、「あまり声を変えているという意識はありませんね。一人の人間はいろんな心持を持っている。それをキャラクターごとに振り分けて、その都度引き出しから引っ張り出す。それを訓練してできるようにしたのが役者という生き物だと思います」と、自身の経験をもとにした演技論を語りました。
トークの最後に、斎藤さんは「ロビー・コルトレーンさんが昨年亡くなられました。彼にはほんとに感謝感謝しかないですね。あの人に声が似ていた、そして、そうやって生んでくれた両親にも感謝。そんな思いであります」とハグリッド役のロビー・コルトレーンさんへの哀悼を含めてメッセージを送りました。
茶風林さんは、「本当にこのような長いシリーズに関わらせていただいたこと感謝です。しかも、今度はすぐ近くのとしまえん跡地にできるでしょう? ピーター・ペティグリュー博物館が……違う違う(笑)、ハリー・ポッターのスタジオツアー施設がね。こういった形で末永く作品を応援していければと思っています」とお茶目なコメントとともに2023年夏にオープン予定のスタジオツアー東京への期待を語り、2日目のトークショーは終了となりました。
2月25日(土)
◎上映作品/『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』『ハリー・ポッターと謎のプリンス』
◎トークゲスト/高橋愛さん(女優・モデル)
高橋愛さん
3日目のトークゲストは20年以上『ポッタリアン』である女優・モデルの高橋愛さん。魔法使いのローブや杖など自前の小道具を持参しての登壇で、同じくポッタリアンのMC・伊藤さとりさんと終始ハリポタ愛で溢れるトーク内容となりました。
高橋さんがシリーズにハマったきっかけは、小学生のときに両親に買ってもらったハリー・ポッターの本で、ランドセルの中に分厚い本を入れていたほど当時から大好きだったそうです。そこから映画を観てさらに魔法の世界に魅了され、いまではプライベートでもイギリスを訪れ、キングズ・クロス駅などのハリー・ポッターのロケ地巡りもするほどになったのだとか。
実は、トーク前に上映した『不死鳥の騎士団』を会場で皆さんと一緒に観ていた高橋さん。今回改めて映画を見た感想として、「(ドローレス・)アンブリッジ先生。本で読んだときはほんとに嫌いだったんですけど、映画だと意外と可愛らしいところもあるんですよね。久々に映画館で観て、こんなところにリボンがあるとか、身に着けているブローチにも猫がいるとか、新たな見方ができました」と流石のポッターマニアの着眼点を披露しました。
ちなみに、好きなキャラクターはセブルス・スネイプ先生とネビル・ロングボトム。演じてみたいキャラクターとしてあがったのが、ハリーの1年後輩で、『不死鳥の騎士団』より作中に登場するルーナ・ラブグッドでした。「私も不思議ちゃんなところが多いので、割とナチュラルに演じることができそう」とのこと。
スタジオツアー東京について高橋さんは、「実はイギリスのスタジオツアーは訪れたことがあるんです。あの迫力を日本でも体験できるのは本当に嬉しい。当時はスケジュールの都合で駆け足で回らなくてはいけなかったので、次は良いカメラを持ってゆっくり回りたいですね」と当時のリベンジを誓いました。
最後に高橋さんは、本シリーズの魅力について、「日々嫌だなと思うことはたくさんあるけど、ハリー・ポッターの世界はそれらを忘れさせてくれる。ファンタジーって良いなと思わせてくれる。このあとも一緒に堪能しましょう!」とメッセージを送り、3日目のトークショーは終了しました。
2月26日(日)
◎上映作品/『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』
◎トークゲスト/土師孝也さん(声優)、江原正士さん(声優・俳優ほか)
土師孝也さん(右)、江原正士さん(左)
最終回となる4日目のゲストは、土師孝也さんと江原正士さん。土師さんはホグワーツ魔法魔術学校の教師であるセブルス・スネイプ先生、江原さんはハリー・ポッターの宿敵であるヴォルデモート卿の声を、それぞれ担当しました。
聞き手の伊藤さとりさんは今回登場するなり、「少々興奮気味です」と発言。というのも、ハリー・ポッター関連イベントに、土師さんと江原さんが揃って登場するのは今回が初めてだったからです。
作品に参加したきっかけは?という問いに、オーディションを通して制作に加わったと話した土師さん。「3回呼ばれたのですが、映像はぼやけているし、音もよく聞こえなかった」と、当時の印象を紹介。「担当が決まって映像を観たら、顔が似てました」と、会場の笑いを誘いました。
江原さんの場合は何も明かされないまま呼ばれ、聞かされたのが「シュー、シュー」という意味不明の音。日本版スタッフにも説明できる資料がなく、「とにかく日本版で使える素材にするため、日本語風にして送り返したいと言われて音入れをしたのが、第1作目との関わりでした」と、謎だらけだったスタート時のエピソードを話しました。
日本版で注目されたひとつが、二人の独特なセリフ回し。その誕生秘話を聞かれた土師さんは「スネイプを演じたアラン・リックマンの喋りを、自分なりに考えて日本風にアレンジした結果」とコメント。映画製作当時のイギリスはシェークスピア劇が流行っていて、第1作目に出てくる授業シーンの喋りが、まさにそのイメージ。シェークスピア劇は文語調で声高らかなセリフ回しで上演されていたので、その雰囲気を日本語化して演じたと言います。
江原さんもシェークスピア劇が頭にあったものの、「レイフ・ファインズが演じたヴォルデモート卿は口語調が多かったので、普段は僕が話すときと同じように早口で語り、ゆっくり喋っているところはテンポを意識して演じました」と、役作りのポイントを明かしました。
制作時の特徴として江原さんが紹介したのは、吹き替え音声収録時のこと。「全世界での公開が控えていることから、詳細な情報は一切、開示されませんでした。ですから、PART1でもスネイプ先生とヴォルデモート卿が絡むシーンは多くありましたが、収録は別々」。完成するまで詳細はベールに包まれていたと告白。土師さんも「いまPART1を観て一緒に録った感覚に陥ってしまいましたが、江原くんと話をして別録りだったことを思い出しました」と述べました。
この裏話を聞いた伊藤さんは「お互いが話す日本語のセリフを聞かずに出来上がっているなんて、本当にすごい!」と、感嘆の声を上げました。
メインキャストを務めたことから、数々のエピソードが飛びだした二人のトーク。続いて上映するPART2でも二人が演じた数々の名シーンが登場します。そこで最後にPART2への思いを伺うと、「PART2で初めて、スネイプの本音が言葉となって出てきます。スネイプの思いを、ぜひ受け取ってください」と語る土師さん。
続いて江原さんは、「大音量と大きなスクリーンで、この大ファンタジーを思いっきり楽しんでいただけたら、幸いです」と締めくくりました。
このあとシリーズ最後のアドベンチャーである『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』を上映し、<ハリー・ポッターシリーズ全8作品一挙上映会>は全プログラムが終了。会場では、「次のお楽しみは夏だね」と話しているファミリーも。『ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 – メイキング・オブ・ハリー・ポッター』への期待が、いよいよ高まりました。
【告知記事】《終了》ハリー・ポッターシリーズ全8作品一挙上映会(日本語吹き替え版)を開催します!
本イベントは終了いたしました。
数多くのお客様のご来場、誠にありがとうございました。
ハリー・ポッターシリーズ全8作品の上映会のチケット追加販売を行います。
史上最強のファンタジーをスクリーンでお楽しみください。
【日程】
令和5年2月18日(土曜)、19日(日曜)、25日(土曜)、26日(日曜)
【場所】
ユナイテッド・シネマとしまえん
【対象】
区内在住・在勤・在学の小学生以上の方(申込者・同伴者共に)
【チケット料金】
全席指定(1日券)2,000円
※各日2本立て・ゲストトーク付き
※全作品日本語吹き替え版での上映です。
※ゲストトークは、各日1作品目と2作品目の上映の間に実施予定
【上映作品<2月18日(土曜)13時開映 19時終映予定>】
ゲスト:
加藤諒さん(俳優)
1990年2月13日生まれ。静岡県出身。10歳のときに「あっぱれさんま大先生」でデビュー。映画、ドラマ、舞台、バラエティなど幅広く活躍する俳優。主な出演作品は、映画「翔んで埼玉」「おそ松さん」「老後の資金がありません!」、ドラマ「ナンバMG5」「ネメシス」「アシガール」舞台「パタリロ!」シリーズのパタリロ役、「真夏の夜の夢」、NODA MAP「ザ・キャラクター」など。来年には、映画「ネメシス 黄金螺旋の謎」への出演を控える。
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【上映作品<2月19日(日曜)13時開映 18時45分終映予定>】
ゲスト:
斎藤志郎さん(声優)
文学座所属。主な出演作品。
映画『ハリー・ポッター』シリーズ(ハグリッド役)、『インクレディブル・ファミリー』(フロゾン役)、『ONE PIECE FILM RED』 (ロックスター役)
TVアニメ『錆喰いビスコ』(ジャビ役)、『アンゴルモア元寇合戦記』(張明福役)、『メガロボクス』(南部贋作役)、『キングダム』(麃公役)、『BLEACH』(四楓院夜一役 猫状態)、『ドラゴンボール超』(ソルベ役)、『アドベンチャー・タイム』(ジェイク役)
ゲスト:
茶風林さん(声優)
埼玉県出身。主な出演作は、TVアニメ『ちびまる子ちゃん』(永沢君、ヒデじい)、『サザエさん』(2代目・磯野波平)、『名探偵コナン』(目暮警部)、『ひぐらしのなく頃に』(大石蔵人)、『サイボーグ009』(006/張々湖)映画『ハリー・ポッター』シリーズ(ピーター・ペティグリュー)、『アリス・イン・ワンダーランド』(チェシャ猫)ほか。
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【上映作品<2月25日(土曜)13時開映~18時40分終映予定>】
ゲスト:
高橋愛さん(女優・モデル)
モーニング娘。5期メンバーとして10年間在籍。グループ卒業後は、女優としてミュージカルや舞台・ドラマに出演する一方、ファッション誌を中心にモデルとしても活躍中。自身のこだわりや、ファッションセンスで数々のアパレルブランドとのコラボレーションアイテムも展開しており、活動の場を広げている。また、中学生の頃からの大の「ハリー・ポッター」好きを公言する『ポッタリアン』。
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【上映作品<2月26日(日曜)13時開映 18時20分終映予定>】
ゲスト:
土師孝也さん(声優)
1952年9月8日生まれ。東京都出身。主な出演作は「ハリー・ポッター」シリーズ(セブルス・スネイプ)、北斗の拳(トキ、アミバ)、ONE PIECE(イヌアラシ公爵)、ドラゴンクエストダイの大冒険(バーン)、SPY×FAMILY(ドノバン・デズモンド)ほか。
ゲスト:
江原正士さん(声優・俳優ほか)
神奈川県出身。主な出演作は、映画『ハリー・ポッター』シリーズ(ヴォルデモート卿)、『フォレスト・ガンプ/一期一会』『ダ・ヴィンチ・コード』(トム・ハンクス)、『メン・イン・ブラック』シリーズ(ウィル・スミス)、『ジュマンジ』(ロビン・ウィリアムス)、TVアニメ『幽☆遊☆白書』(黄泉)、『NARUTO -ナルト-』(マイト・ガイ)、ゲーム『ファイナルファンタジー』シリーズ(サッズ・カッツロイ)ほか。