対談動画:ねりま映画サロン

毒蝮三太夫×西田敏行×長峰由紀 注釈

PART 1

【1:10】長峰由紀
1963年埼玉生まれ。立命館大学文学部卒業後、1987年アナウンサーとしてTBSに入社。『モーニングEye』『わいわいスポーツ塾』など情報、バラエティー番組を担当した後、『Nスタ』などニュース番組を中心に出演。
2023年3月TBSを退職し、フリーアナウンサーとして幅広く活躍。
【1:34】毒蝮三太夫
1936年東京生まれ。俳優、タレント。日本大学芸術学部映画学科を卒業
『ウルトラマン』『ウルトラセブン』の隊員役で人気を博す。
TBSラジオ『ミュージックプレゼント』でパーソナリティとして活躍。
【2:18】西田敏行
1947年福島県郡山市生まれ。1970年劇団「青年座」へ入団。舞台『写楽考』で注目され、テレビドラマ『西遊記』『池中玄太80キロ』『おんな太閤記』などで人気を博す。
『敦煌』『釣りバカ日誌』シリーズなど数多くの映画に出演、主演男優賞など映画賞多数。
日本を代表する俳優として映画、テレビ、舞台、ラジオと幅広く活躍。
【3:43】『風と共に去りぬ』(1939)
マーガレット・ミッチェルによるベストセラー小説の映画化。
第二次世界大戦の影響で日本では製作から13年後の1952年に初公開された。
【3:59】クラーク・ゲーブル(1901-1960)
ハリウッド黄金時代のビッグスター。
『風と共に去りぬ』のレッド・バトラー役で名実ともにハリウッドのキングとなる。
【4:29】 嵐寛寿郎(1902-1980)
サイレント時代から戦中、戦後にかけて活躍した時代劇スター。
代表作『鞍馬天狗』シリーズ、『右門捕物帖』シリーズ。
【5:47】山形勲(1915-1996)
独特の太い声と堂々たる風貌で東映時代劇を代表する敵役として異彩を放った。
【5:50】進藤英太郎(1899-1977)
溝口健二監督作品の常連。東映時代劇では強欲非道な大名、家老など一手に引き受けた。
【5:54】吉田義夫(1911-1986)
悪徳商人、家老を巧みに演じ、扮装とメーキャップにも独自の工夫を重ねた名脇役。
【6:06】丘さとみ(1935-)
丸顔の愛くるしい容姿と健康美で東映時代劇を彩った。
【6:08】桜町弘子(1937-)
姫君、親しみのある下町娘など日本的な美しさで人気を博した。
【10:11】片岡千恵蔵(1903-1983)
日本映画史に残る時代劇スター。
『金田一耕助』や『多羅尾伴内』シリーズなど現代劇でも活躍した。
【10:15】市川右太衛門(1907-1999)
時代劇のトップスター。生涯の当たり役『旗本退屈男』シリーズは通算30本製作された。
【12:21】「東映お姫様女優」
桜町弘子、丘さとみ、花園ひろみ、大川恵子など東映時代劇黄金時代に活躍したスター女優。可憐で端麗な美しさで人気を博した。
【12:37】『アパートの鍵貸します』(1960)
保険会社の平社員が上司の情事のために部屋を貸すが、逢い引きの相手が心を寄せていたエレベーターガールだったことから思わぬ展開に・・・・・・。
名匠ビリー・ワイルダーによる都会派喜劇の傑作。
【12:50】ジャック・レモン(1925-2001)
ペーソスをにじませた独特の喜劇スタイルを持った名優。
「ハリウッドきっての切れ者で周囲のすべての人を楽しませる数少ない役者」と称され敬愛された。
【14:25】劇団「青年座」
森塚敏、東恵美子、初井言榮、山岡久乃など俳優座準劇団員によって1954年に結成された。
【15:48】『写楽考』
謎の浮世絵師 写楽となった男の数奇な人生に迫った名戯曲。
西田敏行主演の舞台は絶賛され、全国公演が5年も続くなど大成功を収めた。 
【16:14】矢代静一(1927-1998)
劇作家、演出家。俳優座文芸部から文学座を経てフリーとなりミュージカルや商業演劇でも活躍。
『写楽考』で紀伊國屋演劇賞、読売文学賞受賞。
【16:57】石澤秀二(1930-)
演劇評論家、演出家。雑誌「新劇」の編集長を経て劇団「青年座」に入り、数多くの舞台を手掛けた。
【18:45】東恵美子(1924-2010)
「青年座」の中心俳優として舞台に立つかたわら、映画やテレビでも活躍。
『写楽考』では第26回文化庁芸術祭優秀賞受賞。
【18:56】 山岡久乃(1926-1999)
「青年座」退団後TBSの専属となり、テレビドラマ『ありがとう』など下町的なお母さん役で人気を博した。

PART 2

【2:01】竹内日出夫(1933-2022)
演出家、プロデューサー。ラジオドラマなどの脚本家としても活躍。
【2:10】『北の家族』(1973-1974)
NHK連続テレビ小説。さまざまな試練に直面する家族を通して家族とは何かを問いかける作品。西田は陽気で元気な大工の島田源太郎を演じた。
【3:47】『三男三女婿一匹』(1976-1978)
TBS系列で放映されたホームドラマ。舞台となる個人病院の院長を森繁久彌が演じ、西田はその養女(第1シリーズ:泉ピン子、第2シリーズ:和田アキ子)と結婚した婿役を好演し注目された。
【4:18】森繁久彌(1913-2009)
昭和を代表する名優と称され、大衆芸能分野では初となる文化勲章を受章。
映画『社長シリーズ』『駅前シリーズ』『警察日記』『夫婦善哉』などに出演。
テレビでも『七人の孫』をはじめ多くの作品で活躍した。
【5:01】脇田時三(1939-2021)
『三男三女婿一匹』シリーズや西田が勝海舟を演じた『竜馬がゆく』などTBSのドラマを中心に多くの話題作を手掛けた。
【6:26】『知床旅情』(作詞・作曲:森繁久彌)
森繁が自作自演した「オホーツクの舟歌」に新たな歌詞を加えた歌曲。1960年に発表された。
【9:11】『西遊記』(1978-1979)
日本テレビ開局25周年記念番組。三蔵法師一行が経典を求めて天竺を目指す中国古来の物語。異色のキャスティングとスケールの大きな演出が話題となった。
【12:16】『池中玄太80キロ』
1980年に日本テレビ系で放映され、1992年までにシリーズ3作、スペシャルドラマ3作が作られた。西田が唄う挿入歌「もしもピアノが弾けたなら」も日本レコード大賞金賞を受賞するなど大ヒットした。
【14:49】鴨下信一(1935-2021)
『岸辺のアルバム』『女たちの忠臣蔵』『ふぞろいの林檎たち』など名作ドラマを数多く手掛けた。
【14:52】久世光彦(1935-2006)
『七人の孫』『時間ですよ』『寺内貫太郎一家』などテレビ史に残る作品を数多く手掛けた。
【14:58】高橋一郎(1934-2012)
早稲田大学卒業後、TBSに入社。1994年退職までテレビ演出部に在籍し、多くの名作ドラマに携わる。
【15:19】『港町純情シネマ』(1980)
父親が営む映画館「港シネマ」で映写技師として働く元漁師をめぐる人情ドラマ。
【15:23】『淋しいのはお前だけじゃない』(1982)
80年代の経済成長の中で社会問題化していたサラ金と昔ながらの大衆演劇を組み合わせた斬新で画期的なドラマ。
【16:33】市川森一(1941-2011)
脚本家、劇作家。『新・坊ちゃん』『港町純情シネマ』『山河燃ゆ』など西田が出演した数多くのテレビドラマの脚本を手掛けた。
【16:41】梅沢富美男(1950-)
大衆演劇「梅沢劇団」第3代座長。女形の美しさから「下町の玉三郎」と称され人気を博し、その後舞台、テレビを中心に活躍。
【17:50】「夢芝居」(作詞・作曲:小椋 佳)
梅沢富美男初シングルレコード。1982年に発売され大ヒットした。

PART 3

【1:21】『釣りバカ日誌』(1988-2009)
仕事や出世に無頓着で、三度の飯より釣りが好きなハマちゃん(浜崎伝助)と彼が勤務する鈴木建設の社長スーさん(鈴木一之助)との交遊を描いた人気喜劇シリーズ。2作のスペシャルを含め全22作が製作された。
【1:45】山田洋次(1931-)
東京大学卒業後、松竹に入社。人情あふれる喜劇映画に卓抜した才を発揮。
代表作『男はつらいよ』シリーズ。2012年文化勲章受章。
【2:08】『男はつらいよ』(1969-1995、1997、2019)
山田洋次監督、渥美清主演の日本映画史に残る人気シリーズ。
渥美清没後の2作を含め全50作品が製作された。
【3:04】三國連太郎(1923-2013)
日本映画界における実力演技派の第一人者として、犯罪者や悪人、政財界の癖のある大物など幅広く演じた。存在感のある俳優として終生日本映画界を牽引し続けた。
【3:11】『飢餓海峡』(1965)
水上勉の同名小説を内田吐夢が映画化。三國連太郎演じる数奇な運命に生きる殺人犯と、それを追う警部補役の伴淳三郎の名演が光る。日本映画史に残る名作。
【4:19】伴淳三郎(1908-1981)
喜劇役者として『二等兵物語』や『駅前シリーズ』などで一世を風靡。
『飢餓海峡』により本格的演技派俳優として認められた。
【4:40】内田吐夢(1898-1970)
日本映画界には稀にみる、骨太で重厚な作風を持った映画監督。
他に『土』『血槍富士』『宮本武蔵』シリーズ。
【6:26】栗山富夫(1941-)
山田洋次監督の流れをくむ松竹喜劇正統派映画作家。
『釣りバカ日誌』は第1作から第10作、スペシャルを含む計11作品を手掛けた。
【8:01】『学校Ⅰ・Ⅱ』(1993-1996)/dt>
東京の夜間学校(Ⅰ)と北海道の養護高等学校(Ⅱ)を舞台に教師と様々な境遇、そして障害を持ちながら懸命に生きる生徒たちとの心の交流を描いた、山田洋次監督作品。 西田は両作で愛情あふれる教師を演じた。
【11:29】吉井勇(1886-1960)
歌人、劇作家、小説家。人生の哀歌を歌い上げた歌集、短編・長編小説、随筆から「伊勢物語」等の現代語訳など、多方面にわたり活躍した。
【12:00】チャールズ・チャップリン(1889-1977)
「喜劇王」と称され、世界映画史の中で最も偉大で重要な映画人のひとり。
パントマイムの至芸、笑いとペーソスで編まれた喜劇スタイルは唯一無二。
【12:16】『虹をつかむ男』(1996)
小さな町で映画文化を守るために奮闘する映画館主とそれをとり巻く心優しき人々の物語。
西田は映画愛あふれる映画館主 活男を熱演。山田洋次監督作品。
【12:30】渥美清(1928-1996)
浅草フランス座などストリップ劇場のコメディアンを経て、テレビ『夢であいましょう』で一躍人気者となる。
『男はつらいよ』シリーズ全48作に主演、国民的な人気を博した。
【12:38】『泣いてたまるか』(1966-1968)
TBS系列で放映された、渥美清主演の一話完結の連続テレビドラマ。 西田は1967年4月に放映された第41話「先生早とちりをする」に出演。
【14:06】加藤嘉(1913-1988)
舞台から映画、テレビと幅広く活躍した昭和を代表する俳優のひとり。
代表作『砂の器』をはじめ、出演映画は360本を超える。
【14:36】 『襤褸の旗』(1974)
西田敏行映画デビュー作品。明治中期、足尾銅山鉱毒事件に一身を賭した田中正造の生涯を描いた作品。田中正造を三國連太郎、時代に翻弄される若き農民 治平を西田が演じた。
【18:46】『異母兄弟』(1957)
田宮虎彦の小説を映画化。陸軍大尉を演じた三國の冷徹で鬼気迫る演技が印象に残る。
家城巳代治監督による徹底したリアリズムで描かれた軍人批判作品。

PART 4

【2:01】『日曜名作座』(NHKラジオ第1)
1957年から2008年まで50年以上にわたり放送されたラジオ史に残るドラマ。出演は森繁久彌と加藤道子。文芸作品や童話など幅広い作品が取り上げられた。
【3:00】『新日曜名作座』(NHKラジオ第1)
「日曜名作座」の後継として2008年から西田敏行と竹下景子のコンビで放送されているラジオドラマ。池波正太郎や司馬遼太郎作品から現代文学まで幅広く演じられている。
【5:49】『ミュージックプレゼント』
1969年10月からTBSラジオで放送されている公開生放送番組。
放送回数13,000回を超える長寿番組。パーソナリティは番組開始から毒蝮三太夫が務めている。
【6:57】滝沢修(1906-2000)
俳優、演出家。宇野重吉らと劇団民芸を創設。重厚で的確なリアリズム演技は他の追随を許さないと称された。
【8:44】『俺の家の話』(2021)
TBS系列のテレビドラマ。西田は能役者で人間国宝の観山寿三郎を演じた。
【9:12】『ルドルフとイッパイアッテ』(1991)
NHK-Eテレ「母と子のテレビ絵本」で放映された。飼い猫の「ルドルフ」と野良猫の「イッパイアッテナ」、その仲間たちとの笑いと涙の物語。
【13:28】三橋美智也(1930-1996)
民謡調演歌歌手の第一人者。歌謡曲と民謡を合わせ1億枚を超えるレコードを売り上げた昭和を代表する歌手のひとり。
【13:32】「達者でナ」(歌詞:横井 弘 作曲:中野忠晴)
1960年に発売され220万枚のミリオンセラーを記録した。
【13:48】春日八郎(1924-1991)
1952年に「赤いランプの終列車」でデビュー。「お富さん」の大ヒットで国民的歌手となる。戦後の歌謡界に大きな足跡を残した。
【13:54】『別れの一本杉』(作詞:高野 公男 作曲:船村 徹)
1955年に発売され大ヒットを記録した春日八郎の代表曲のひとつ。
【17:53】杉村春子(1906-1997)
日本の新劇界、映画会を代表する俳優。西田とは『三男三女婿一匹』などで共演。
【17:55】奈良岡朋子(1929-2023) 
新劇を代表する俳優。『釣りバカ日誌』シリーズでは第9作からファイナルまで出演。

PART 5

【1:45】佐藤純彌(1932-2019)
東京大学卒業後、1956年に東映東京撮影所に入社。
『新幹線大爆破』『人間の証明』『野生の証明』などスケールの大きな作品を残した。
【1:57】『植村直己物語』(1986)
世界的な冒険家 植村直己の生涯を描いた作品。映画では実際にモンブラン、エベレスト、カナダの北極圏、アラスカなど極寒の地でロケを敢行。
【2:04】『天国の駅 HEAVEN STATION』(1984)
二人の夫を殺害し、死刑囚として処刑された女の半生を描いた作品。
吉永小百合が殺人犯、汚れ役を熱演し話題となった。
【5:00】『敦煌』(1988)
井上靖の同名小説を映画化。中国に一大ロケを敢行した歴史超大作。
誇り高き漢人部隊長 朱王礼に扮した西田は本作で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞。
【8:25】『おろしや国酔夢譚』(1992)
井上靖の同名小説を映画化。鎖国時代の日本からロシアに漂流した大黒屋光太夫とその一行の苦難の旅を描いた歴史ロマン大作。西田は凍傷で片足を切断し帰国を断念する庄蔵を体当たりで演じた。
【10:53】『人間の條件』(1959-1961)
五味川純平の長編小説を映画化した小林正樹監督作品。戦争否定のテーマを一貫して貫いた長編超大作は、第1部から完結編まで9時間を超す。
【11:43】『飢餓海峡』(1965)
三國演じる殺人犯を慕う純朴な娼婦 八重役を左幸子が体当たりで演じ、毎日映画コンクールで女優主演賞を受賞した。
【21:55】『ゴッドファーザー』(1972)
ニューヨークの暗黒街を仕切るマフィアの実態を描き空前の大ヒットを記録した衝撃作。ニーノ・ロータによる主題曲も大ヒットした。
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