対談動画:ねりま映画サロン

毒蝮三太夫×仲代達矢×山川静夫 注釈

PART 1

【1:24】毒蝮三太夫
俳優、タレント。日本大学芸術学部映画学科を卒業。
『ウルトラマン』『ウルトラセブン』の隊員役で人気を博す。
TBSラジオ『ミュージックプレゼント』パーソナリティとして活躍。
【1:32】山川静夫
フリーアナウンサー。1933年静岡生まれ。1956年アナウンサーとしてNHKに入局。
『ウルトラアイ』『ひるのプレゼント』等々 人気番組の司会を担当。
『紅白歌合戦』の司会を通算13回務めるなどNHKの顔として活躍した。
『名手名言』で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞するなど名随筆家としても知られる。
【1:48】『女房学校』
1662年に発表されたモリエールの傑作戯曲。
17世紀のフランスを舞台に女性の社会問題を扱った喜劇。
【1:56】仲代達矢
俳優。1932年東京生まれ。1952年、俳優座養成所入所。舞台『令嬢ジュリー』『どん底』、映画『切腹』『影武者』、テレビ『新・平家物語』『大地の子』などに主演。
演劇、映画の受賞多数。1975年から俳優を育成する『無名塾』を亡き妻・宮崎恭子と主催。
2007年、文化功労者。2015年、文化勲章受章。
【2:10】千田是也(1904 − 1994)
俳優、演出家。青山杉作、小沢栄太郎、東野英治郎らと俳優座を設立。
新劇界のリーダーとして活躍した。
【2:34】俳優座養成所
1949年に開設された日本を代表する俳優養成学校。
1952年、仲代達矢は4期生として入所。
【3:24】『森は生きている』
気まぐれな女王のお布令に強欲な継母の命令で吹雪の森の中に向かった少女は12月の妖精たちに出会う。
スラブ民話をもとに作られた児童文学作家マルシャークの傑作戯曲。
【4:32】『鐘の鳴る丘』
1947年から1950年にかけてNHKラジオで放送されたラジオドラマを劇団創作座が舞台化。菊田一夫作・演出。
【6:52】『第三の男』(1949)
第二次世界大戦敗戦後の荒廃したウィーンを舞台に繰り広げられるサスペンス映画の金字塔。カンヌ国際映画祭グランプリ受賞。
【6:58】『死の谷』(1949)
アメリカ中西部コロラドを舞台に脱獄犯のお尋ね者と彼を慕う妖艶なヒロインの悲劇を描いた西部劇の隠れた名作。
【8:21】『波止場』(1954)
ニューヨークの波止場を舞台に、港湾労働者を牛耳る悪辣なボスに立ち向かう若い港湾労働者の姿を描いた秀作。アカデミー作品賞など8部門受賞。
【8:44】マーロン・ブランド(1924 − 2004)
『20世紀最高の俳優』(TIME誌)に選出されるなど映画史に残る名優。
『波止場』『ゴッドファーザー』で2度アカデミー主演男優賞を受賞。
【9:35】『ゴッドファーザー』(1972)
ニューヨークの暗黒街を仕切るマフィアの実態を描き、空前の大ヒットを記録した衝撃作。
ニーノ・ロータの主題曲も大ヒットした。
【9:44】『地獄の黙示録』(1979)
ベトナム戦争におけるアメリカ軍の狂気と闇を壮大なスケールで描いた戦争巨編。カンヌ国際映画祭最高賞パルムドール受賞。
【9:53】『嘆きのテレーズ』(1952)
文豪エミール・ゾラの小説『テレーズ・ラカン』を現代に置き換え映画的サスペンス手法を駆使した傑作。
【10:10】『駅馬車』(1939)
映画史上に燦然と輝く西部劇の名作。
無名のB級俳優だったジョン・ウェインがこの作品で一躍スターとなった。
【12:25】『乱』(1985 ヘラルド・エース=グリニッチ・フィルム)
シェイクスピアの『リア王』をベースとし毛利元就とその息子三兄弟の逸話をヒントに描かれた絢爛豪華な戦国絵巻。
仲代達矢は主人公 一文字秀虎を演じた。
【13:17】『大いなる幻影』(1937)
第一次世界大戦におけるドイツの捕虜収容所を舞台に戦争の愚かしさ、ヒューマニズムの尊さを描いた名作。
【15:53】『民族の祭典』(1938)
1936年に開催された第11回ベルリンオリンピックの記録映画。
第2部の『美の祭典』とともにオリンピック映画の最高傑作とされる一方で、芸術と政治の関係をめぐり今なお評価が揺れている。
【17:50】高峰秀子(1924 − 2010)
木下恵介、成瀬巳喜男監督作品に常連出演するなど日本映画界を代表する名女優。
日本エッセイスト・クラブ賞を受賞するなど名随筆家としても活躍。
【18:07】山田五十鈴(1917 − 2012)
戦前から戦後にかけて映画、テレビ、舞台と幅広く活躍した日本を代表する女優。2000年に文化勲章受章。

PART 2

【1:14】小林正樹(1916 − 1996)
映画監督。仲代達矢と組んだ大長編反戦映画『人間の條件』6部作、『切腹』で確固たる地位を築く。世界十大監督のひとりとしてカンヌ国際映画祭25周年記念映画功労賞を受賞するなど海外でも高い評価を受けた。
【2:16】月丘夢路(1922 − 2017)
宝塚歌劇団出身の女優。戦前は大映、戦後は松竹、日活の看板スターとして活躍。
日本映画史に残る『晩春』『君の名は』『二十四の瞳』などにも出演。
【2:32】『火の鳥』(1956 日活)
美貌の舞台女優が恋愛問題でスキャンダルに巻き込まれながらも、女優として力強く生きるという伊藤整の小説を映画化。
【4:07】『切腹』(1962 松竹)
武家社会の虚飾と不条理を綿密に描いた橋本忍脚本、小林正樹監督作品。
1963年カンヌ国際映画祭審査員特別賞受賞。
【5:19】『五社協定』
監督・俳優の引き抜きや貸出しを禁ずる目的で松竹、東宝、大映、新東宝、東映の主要なえ映画会社が1953年に締結した協定。
後に日活が加わり新東宝が倒産するまで六社協定の時代があった。1971年自然消滅。
【7:42】岡本喜八(1924 − 2005)
映画監督。シリアスなテーマを独特の喜劇タッチで描くなどリズム感あふれる軽快な手法は、日本映画界に新風を吹き込んだ。仲代達矢は『日本のいちばん長い日』のナレーションを含む12本の岡本作品に出演した。
【9:06】『結婚のすべて』(1958 東宝)
情熱なきお見合い結婚を軽蔑する主人公康子が、結局父の決めた相手と見合い結婚するまでをリズミカルに描いた青春喜劇。
【10:52】黒澤明(1910 − 1998)
映画監督。1951年『羅生門』でヴェネチア国際映画祭グランプリを獲得するなど、世界のクロサワとして名声を博す。映画手法の面でも内外の映画作家に大きな影響を与え、映画界の至宝と称される。1985年に映画界初となる文化勲章受章。
【11:25】『七人の侍』(1954 東宝)
世界中の映画人に多大な影響を与えた、黒澤映画の最高傑作ともいわれる超大作。
ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞受賞。
【13:49】『用心棒』(1961 東宝)
浪人者“桑畑三十郎”が、宿場町を牛耳る二組のやくざを共倒れさせる痛快娯楽時代劇。仲代達矢は、短銃を武器に粋なやくざ“卯之助”を演じ鮮烈な印象を残した。
【15:09】『椿三十郎』(1962 東宝)
『用心棒』の続編。家老たちの不正を暴こうとする若侍たちを助けるために、三十郎が獅子奮迅の活躍を見せる。
仲代達矢と三船敏郎が一太刀で勝負を決するクライマックスは映画史に残る。
【19:47】成瀬巳喜男(1905 − 1969)
市井の人々、特に不甲斐ない男のために苦労する女性を哀切に描いた作品の数々は映画芸術として高く評価されている。
溝口、小津、黒澤と並ぶ日本の巨匠四大監督と称される。

PART 3

【1:51】『二百三高地』(1980 東映)
日露戦争旅順攻防戦、二百三高地における日露両軍の熾烈な戦闘を描いた超大作。
仲代達矢は乃木希典を演じ、第23回ブルーリボン主演男優賞を受賞。
【7:45】『新・平家物語』(1974)
吉川英治原作、平岩弓枝脚本で平家一門の盛衰を描いたNHK大河ドラマ第10作。
仲代達矢は主役の平清盛を演じた。全52話。
【9:00】『ウルトラマン』
1966年7月から1967年4月までTBS系列で全39話が放送された、テレビ史に残る特撮番組。平均視聴率36.8%、最高視聴率42.8%を記録した。
【9:11】円谷英二(1901 − 1970)
キャメラマンからスタートし特殊効果撮影に転じ、斬新なアイディアと創造性、独自の編集技術で日本の特撮を世界的なレベルに引き上げた。
世界のツブラヤとして不滅の名声を博す。
【13:37】『東海道四谷怪談』
鶴屋南北による歌舞伎狂言。1968年、国立劇場において小沢栄太郎演出で上演された。仲代達矢は主人公民谷伊右衛門を演じ、高い評価を得た。
【17:50】中村翫右衛門(1901 − 1982)
歌舞伎役者。前進座創設者のひとり。『河内山宗俊』『人情紙風船』『元禄忠臣蔵』など名作映画にも出演し、仲代達矢とは『いのちぼうにふろう』で共演。
【18:19】『左の腕』
松本清張原作。左の肘の下に入墨のある元無宿人の老人“卯助”が、娘とともに過去を隠し飴売りとしてひっそりと暮らすが、質の悪い岡っ引きに目を付けられ封印していた過去がひも解かれる。
【18:31】『いのちぼうにふろう』(1971俳優座映画放送=東宝)
ならず者たちの人情を丹念に描いた小林正樹監督作品。
原作は山本周五郎の『深川安楽亭』、仲代達矢の妻・隆巴が脚本を手掛けた。

PART 4

【2:02】三國連太郎(1923 − 2013)
俳優。実力演技派の第一人者として犯罪者や悪人、政財界の癖のある大物など幅広く演じた。完成度の高い演技力は高く評価され、存在感のある俳優として終生日本映画界を牽引し続けた。
【4:31】勝新太郎(1931 − 1997)
俳優、映画監督。長唄の杵屋勝東治を父として17歳で長唄と三味線の師匠となる。
23歳で大映専属となり市川雷蔵とともに二枚看板スターとして活躍。
『悪名』『座頭市』『兵隊やくざ』などで不動の地位を築く。
【4:56】『影武者』(1980 黒澤プロ=東宝)
戦国武将武田信玄の死後、遺言に従い死を隠すため影武者となった男と、長篠の戦までを描いた超大作。カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作。
【6:16】若山富三郎(1929 − 1992)
俳優。映画界きっての殺陣の名手として知られる。映画、テレビ、舞台で、二枚目から三枚目、アクの強い敵役など幅広い役柄を演じ抜群の存在感を示した。
【10:02】原節子(1920 − 2015)
戦前から戦後にかけて日本映画界を彩った映画女優。
『永遠の処女』と呼ばれ、気品ある美貌の大女優として映画史に残る。
仲代とは成瀬巳喜男監督作品『娘・妻・母』(1960 東宝)で共演。
【11:20】丹波哲郎(1922 − 2006)
俳優。文芸大作、推理サスペンス、任侠映画など映画出演作は300本を超える。
『三匹の侍』や『キイハンター』『Gメン‘75』など人気テレビシリーズでも存在感のある演技をみせた。
【14:32】笠智衆(1904 − 1993)
俳優。『晩春』『東京物語』など小津映画の主要常連俳優。
いかなる作品に出演しても自然体の演技は変わらず、人間味のある滋味深い演技は唯一無二。
【15:15】小林桂樹(1923 − 2010)
俳優。サラリーマン喜劇から骨太の社会派ドラマまで幅広く活躍。
生涯に253本の映画に出演。
時代物、現代劇とテレビドラマでも数多くの作品に出演し名演を残した。

PART 5

【1:21】宮崎恭子(1931 − 1996)
女優、演出家、脚本家。1950年、俳優座養成所入所。舞台、映画、テレビで活躍。
1957年に仲代達矢と結婚。その後、隆巴のペンネームで脚本家、演出家として活動。
1975年に無名塾を仲代とともに設立し、次代の俳優養成に心血を注ぎ続けた。
【10:38】太宰治(1909 − 1948)
新戯作派、無頼作家として知られる。
『斜陽』『人間失格』『ヴィヨンの妻』などで流行作家となる。
玉川上水で入水自殺を遂げ、命日の桜桃忌には今でも多くのファンが集まる。
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